積み型マイコンの「M5Stack」を壁に掛けてみた(STLデータ公開あり)

3Dプリント
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流行りに乗って「M5Stack」という積みマイコンモジュールを買ってみました!

それで、壁掛け芸人としては、まず壁に掛けるところから始めてみました!!(笑)

え、そんなこと意味ないって? いやいや、何をおっしゃいます!?

積みマイコンを”敢えて積まずに壁に掛ける”のがイケてるんですよ!!

 

尚、今回ご紹介する壁掛けグッズは、3Dプリント用のSTLデータを公開しますので、3Dプリンタお持ちな方は是非壁掛けして遊んでください♪

3Dプリンタお持ちじゃない方も、一部をDMM.makeマケプレで販売しますので、是非ご利用下さいませ♪

 

コチラの呟きが本投稿の元です。

気が付くと一ヶ月近くお待たせしてしまってますね。

公開が遅くなり申し訳ありません。m(__)m

 

「M5Stack」ってなんぞ?

「Raspberry Pi」や「Arduino」の様なMaker向けマイコン商品は、汎用故に、何にでも化けれる様に中核のマイコン基板だけで売られてるのが一般的です。

「ケースや拡張ハードはご自分でご用意ください!」という訳です。Makerですしね。

で、巷にある色んなケースを工夫して、自分の拡張ハードに対応させて使うことになるのですが、ぶっちゃけ、ジャストフィットするケースは自分でデザインするしかなく、殆どの何処かしら剥き出し状態のままで使っていることが多いと思います。 こんな感じ↓ですかね。

個人で楽しむなら、そのままでも剥き出しでも良いのですが、家で実用的に使うからには、やっぱり外装欲しいと思うのが人情というもの。(特に家族の受けが全然違います)

私も、「Raspberry Pi」にタッチパネル液晶モジュールを組み合わせるオリジナルケースを作ったりしました。

ラズパイを壁掛けしてみた!!(STLデータ公開有り)
ハ~イ、コンニチハ! 壁掛け芸人デ~ス!! 今回は、みんな大好きな「RaspberryPi」を壁掛けしてみましたヨ! 名付けて「ラズパイ壁掛けシステム(仮)」!! STLデータも公開しちゃうヨ~ みんなでラズパイ壁掛けしようゼ~!!

 

対して、この「M5Stack」は、最初からカラー液晶・3ボタン・スッキリした筐体を備えており、正に買ってくればそのまますぐ(何かに)使えるという、業界的には革命的と言える商品。

公式サイトはコチラ

中国の製品で、日本のAmazonでは公式な取り扱いは無い様ですが、スイッチサイエンスさんでも購入可能です。(他にツクモさん等も取り扱い有る様です

大人気商品故、入荷してもすぐに売り切れるので、在庫見付けたら即買いしないとイケない程です。(笑)

詳しい機能説明は割愛しますが、Maker界隈では有名な「ESP32」というマイコンが内蔵されていて、WiFi(2.4GHz)とBluetoothも搭載! 流行りのIoT機器ってヤツですな。(笑)

(機能を詳しく知りたい方はスイッチサイエンスさんの紹介記事等を参照して下さい。)

 

上がラズパイにタッチパネル液晶を組み合わせたモノ。  下が「M5Stack Basic」です。

上のラズパイの剥き出し具合と比較して、「M5Stack」のスッキリ具合凄いでしょ!? オプション無しでこの状態なんですよ!

最近はソフトウェアから入る人も多いでしょうから、最初から液晶モニター・ボタン付きの綺麗なケースに収めた商品構成は、正に今の時代に合ったパッケージングだと思いますよ。

M5Cloudなんつー、MicroPythonで開発出来るブラウザベースのIDEまで用意されてますし。(普通にArduino IDEでの開発も可能です)

 

そうそう、最初からケース込みでパッケージされてる分、拡張性が制限されてるんじゃないの?と心配しちゃいますが、全然そんなことはありません。

その名の通り、拡張モジュールを(Stack)積み重ねが出来る構造になっていて、オプションの各種拡張モジュールで色々な拡張が楽しめるんですね。 スゲェじゃん!!

 

また、I/Oピンが外部からアクセス可能な構造になっていたり、オリジナルハードウェアを仕込むことも出来る拡張モジュールも用意されてたり(オプションです)と、マイコンモジュールとしての汎用性をしっかり持っているのも嬉しい所です。

 

ホント、至れり尽くせりで、そりゃ皆買うわな!って思いました。(笑)

 

「M5Stack Basic」を買ってみた!(開梱の儀)

在庫有る瞬間が数日しかないので、なかなか買うチャンスが得られず、3月某日にようやく買えました。 いやぁ、スゲェ人気なんだな~。

ホントは、9軸センサ付きの「M5Stack Gray」が欲しかったのですが、なかなか在庫復活しないので、諦めて「M5Stack Basic」の方を買いました。(Basicもその後すぐ在庫無くなりましたので、ギリギリセーフだったみたいw)

 

届いた「M5Stack Basic」は同梱物一式が入る綺麗なケースに収まってました。 味気ない段ボール箱じゃないのね。 凝ってるなぁ~。

 

パカンとご開帳。

保護の段ボールを除けると「M5Stack Basic」本体が出て来ます。

同梱物はコレだけ。 USB-Cケーブルに外部I/O接続用ケーブル、紙ッぺら数枚。

付属品は全て綺麗なプラケースに収まるので、無くす心配が無くて良いですね~。

 

では、「M5Stack Basic」本体を見てみましょう。

 

まずは、表面から。 ボタン3つと液晶モニターがあります。

表面がガラス?パネルでスマホみたいな外観です。 綺麗ですねぇ!!

 

続いて、裏面。 黒い丸は底面に仕込まれたマグネット用のキズ防止クッション。 周囲のカラフルなテープは、側面に出てる外部I/Oピンの信号名です。(詳しくは側面部にて)

底面に仕込まれたマグネットのお蔭で、冷蔵庫などのマグネットが付くモノに簡単に貼り付けれます。(防湿庫に貼ってみたw)

 

左側面。 左から赤い電源ボタン、電源用USB-Cコネクタ、Grove拡張コネクタ。 下の方に並んでるピンが、底面に貼ってあった信号名シールの外部I/Oピンです。

電源は、microUSBじゃなくて、USB Type-Cですよ!? スゲェ!!

同梱のUSBケーブルはかなり短めでした。 逆に手元開発するには丁度良い長さかも。(笑)

 

下側面。 microSDカードスロット、下の方に外部I/Oピンが並んでます。右の丸穴は不明。

 

右側面。 スピーカー穴と、下の方に外部I/Oピンが並んでます。

 

上側面。 各種法規シールと、下の方に外部I/Oピンが並んでます。左の丸穴は不明。

 

重量は50.5g(キッチンスケール読み)でした。

 

大きさは、掌にスッポリ収まるくらいです。

 

パッと見、サイクルコンピューターがイメージされたので、Garmin Edge510と並べてみました。

GPS拡張モジュールもあるみたいですし、これはサイクルコンピューターを作りたくなっちゃいますね。 液晶が日中見やすい反射液晶だったら最高なのに!!

 

と、一通り眺めたところで、「積み具合」(?)を味わってみることにします。

 

「M5Stack Basic」には初期構成で外部I/Oモジュールが付いてますので、試しに外してみましょう。

外すにはちょっとコツが要ります。 スピーカー穴がある方の側面の小さな穴(写真の赤丸部分)を手掛かりに、赤矢印の方向に少しずつ外周全ての隙間を広げていき、外します。

Stackモジュールはソケット部分の接続だけで固定されているので、あまり無理に抉って開けるとピン(あるいはソケット)を壊す可能性があります。

慎重に開けましょう。

 

うまく開けば、こんな感じに2つに割れます。 右側が外した「外部I/Oモジュール」です。

面白い構造ですねぇ。

 

「M5Stack」壁掛けシステム(簡易Ver)

一通り眺めて満足しました(使えよw)ので、まず簡単な壁掛けグッズを作ってみました。

 

ちゃちゃっとモデリングして、3Dプリンタさんで召喚!!

 

壁掛けホルダーパーツが、無事にCAD画面から物理世界へ召喚されました♪

 

固定方法は毎度のホッチキス止めです。 こんな感じに4ヶ所を留めます。

ホッチキスは180度開くタイプが必要になりますので、ご注意を。

詳しくはコチラ↓を参照して下さい。

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んで、「M5Stack」を咥えさせれば「壁掛けシステム(簡易Ver)」の完成♪

咥えてるだけですが、まぁ無茶な触り方しなければ落下する危険性は無さそうかな。

尚、固定力はフィラメント素材の硬さによりますので、お手持ちの素材が柔らか目な場合は、次の「壁掛けシステム(ガッチリVer)」の方をご使用下さい。

 

後半のリンクよりSTLデータをダウンロード出来ますので、3Dプリンタをお持ちな方は是非試してみて下さいネ!

 

「M5Stack」壁掛けシステム(ガッチリVer)

咥えてるだけなのは不安という方向けに、拙作でよく使うスライド式のホルダータイプも用意してみました。

ただ、より強く固定出来る構造にする為に、「M5Stack」の分解とパーツ差し替え作業が必要になります。(そんなに難易度は高くないです)

 

まずは、必要パーツをプリントします。

3Dプリンタをお持ちじゃない方は、DMM.makeマーケットプレイスでも販売してますので、其方をご利用ください。

 

左が「壁掛けベースプレート」で、右が「壁掛けベースフレーム」です。

(写真はDMM.make版です)

よく確認し、バリがある場合はカッター等で丁寧に除去しましょう。

(3Dプリント品なので、ある程度の荒れは仕方ないとお考え下さい)

 

「M5Stack」壁掛けシステム(ガッチリVer)を組み立てる

「外部I/Oモジュール」を用意し、写真赤丸の4ヶ所のタッピングネジを外します。

尚、このタッピングネジは、ネジ頭がかなり小さめの六角になっており、適合する六角レンチじゃないと外せません。

私は、下記の六角レンチを持っていたので、コレを使いました。(最小の1.5サイズが合いました)

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この六角レンチセットは、サイズ毎に色分けされていて、作業時に迷わないのでとても便利です。 先端がボールポイント形状で斜めからも締めれるのも便利。 おススメです。

 

注意点として、タッピングネジなので、無理に回すとネジ穴がダメになってしまいます。 慎重に外してください。(特に締めすぎは危険)

 

ネジを4ヶ所外したら、「白い基板」の部分と「底板」を分離させましょう。

外部I/Oピンは「白い基板」にくっついてますので、ご注意を。

また、バッテリが裏に貼り付いていますので、配線を切らない様に慎重に作業しましょう。

 

外した「白い基板」の裏です。

 

バッテリーの配線は結構雑です。 うん、こういう所は中国っぽい。 逆に安心した。(笑)

まぁ、バッテリーは両面テープで貼り付けられてますし、配線がチープでも問題は無いでしょう。 実際にここを開け閉めするケースは殆どないので実害無しと判断。(笑)

 

外した「底板」の方も眺めてみます。

 

4つのマグネットは再利用しますので、外しましょう。 金属製のモノを近づけるだけでスポっと抜ける筈です。

 

続いて、プリントした「壁掛けベースフレーム」を用意します。

 

先程取り外したマグネットを穴に差し込みます。(極性揃える為、4個重ねながら作業してますw)

 

マグネットを4ヶ所共差し込みます。

 

プリント仕上がり次第ではマグネットの穴が緩いケースもあります。

その場合は、テープなどで外れない様に固定しましょう。

 

続いて、先程取り外した「白い基板」を「壁掛けベースフレーム」に被せます。

 

続いて、先程外したタッピングネジで固定します。 締めすぎには十分注意しましょう!

締める際にネジの回転がちょっとでも重くなったら止めるイメージです。締めすぎるとバカ穴になってネジ穴として機能しなくなる(最悪、組立不可になる)ので、慎重に作業しましょう。

 

ちゃんとネジ止め出来れば、真横から見て基板が浮いてない状態になっている筈です。

 

「M5Stack」の本体と合体させます。 元の「底板」は余りますので、ケースにでも仕舞っておきましょう。

 

マグネットを移植してますので、この状態でオリジナル同様に冷蔵庫に固定出来ます♪

まぁ、これはコレで便利なんですが、「壁掛けシステム(ガッチリVer)」としては余り本意じゃない使い方になるので、是非この後を試して下さいね♪

 

尚、「M5Stack」の本体と合体させた際、多少隙間が空いてしまうことがあります。

元々「M5Stack」自体がそんなに立てつけ良くないので、純正のモジュールでも同じ様なことが起こるのですが・・・こういう所は中国製だなと思います。(^_^;)

 

一応、更にネジ止め追加して隙間を減らすことも出来ますので、ご紹介しておきます。(必須作業ではありませんので、お好みに応じて対応下さい)

 

「M5Stack」の内部には、拡張モジュールの固定用ネジ穴が用意されています。

写真の左側の赤丸2か所がそのネジ穴です。(何故2か所しかない!? 片側浮くじゃんw)

 

「壁掛けベースフレーム」の裏には、このネジに対応する様に4ヶ所のネジ穴が用意されています。

 

この中の2か所をM3ネジ(長さは15mm位でOK)で固定すれば良いのですが・・・

 

先程説明した様に「M5Stack」本体には2か所しかネジ穴が用意されていませんので、間違えて違う穴にネジを通さない様に注意しましょう。

microSDカードの有る方の2か所が該当ネジ穴です。

ネジ穴を最初から2か所にしておけば良かったのですが、「壁掛けベースフレーム」を組み立てる時に左右逆向きにしてもOKな様にしたかったという理由からですので、ご容赦を。(ここをネジ止めされる可能性の方が少ないと判断しました)

気になる方は、使わない方のネジ穴をテープなどで塞いでお使い下さい。

 

「M5Stack」壁掛けシステム(ガッチリVer)を壁に付ける

続いて、「壁掛けベースプレート」をホッチキスで壁に固定します。

ホッチキスは180度開くタイプが必要になりますので、ご注意を。

詳しくはコチラ↓を参照して下さい。

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4ヶ所全て留めます。 下地が硬い場合は、場所をズラして針が通る場所に留めて下さい。

 

最後は、先程改造した「M5Stack」を差し込んで固定します。

プリントの仕上がりによっては、差し込みが若干硬めになってしまうこともありますが、何度か抜き差ししてる内に、程々の力加減になると思いますので、気にせずにお使い下さい。

 

これで、壁掛けシステム(ガッチリVer)の完成です♪

 

外部I/Oも、4周全て接続可能です。

 

電源のUSB-Cコネクタが左側になるので、配線が横出しになるのが嫌な方は、こういうL型コネクタのケーブルを使うと多少マシになるかも知れません。

 

もっとも、私はあまり気にせずに普通にストレートタイプのケーブル使ってますが。(笑)

 

3Dプリントデータのダウンロードリンク

今回ご紹介した3Dデータ(STLファイル)はコチラ↓に置きました。

ライセンス事項、3Dプリント時の注意点と併せてご参照ください。

M5Stack壁掛けシステム(STLファイル)
このファイルの説明 「M5Stack」用壁掛けオプションパーツの3Dプリント用STLデータになります。 「M5Stack Basic」で使用できます。 (確認しておりませんが、形状が同じ「M5Stack Gray」でも使用可能と思われます。 使う場合は自己責任でお試し下さい。) ※ご注意:「M5Stack」の公式データではありません。あくまでユーザーメイドの参考補助部品です。自...【続きを読む】

 

DMM.makeマーケットプレイス販売リンク

「M5Stack」壁掛けシステム(ガッチリVer)のみ、3Dプリンタをお持ちじゃない方向けにDMM.makeのマーケットプレイスでも販売しております。

 

DMM.makeマーケットプレイス販売リンク

 

勿論、本ブログで公開しているSTLデータを使えば、ご自身でもDMM.makeへプリント依頼を掛けれますが、そのまま2パーツのプリント依頼すると仕組み上DMMのイニシャル費が2重に掛かり割高になってしまいます。

このリンクからご購入頂ければ、そのまま2パーツ個別で依頼するよりはお安く、1セットで購入出来ますので、是非ご利用頂ければと思います。

(写真の様に2パーツが纏めて届きます)

 

DMM.makeマーケットプレイス版の注意点

発注前に必ず本ページを最初から一通り目を通して下さい。(特に組み立て方や壁への取り付け方など)

 

また、出品の仕組み上、DMM.makeさんのプリント品質保証は当方では出来ませんので、ご納得頂いた上で発注願います。

 

素材はナイロンのみです。

カラーも選べます。(選べるカラーはDMM.makeの商品ページをご参照下さい)

ナチュラルカラーは破格に安いのでオススメです。(本ページの写真は全てナチュラルです)

 

ホッチキス止めである性格上、取り付け強度の保証は出来ません。落下しないかどうかはご自身でご判断頂きご利用願います。

 

納期は、DMM.make次第です。

ちなみに、私がテストプリント依頼した時は、発注から約1週間で納品されました。(混み具合によっても変わるので、目安程度に捉えて下さい)

急ぐ方には、追加料金が必要なエクスプレスオプションもありますが、追加料金が結構お高いので、正直お勧めしません。

 

まとめ

ちょっとした情報モニターが壁に生えてると、生活の中で色々活用出来て良いですね。

いちいちスマホ手に取ったりPC開いたりしないでも、壁を見れば情報が得られるんですから。

 

今は、取り敢えず、壁掛けしてビットコインの価格表示したりして楽しんでおります♪

 

そういえば、もうすぐ我が家の電力メーターがスマートメーター化されるので、電力消費モニターとかにも応用出来そうです! コレは便利になりそうな予感が!! いつかブログネタにしようっと。

 

他に面白い活用をしている方が居たら、是非ご紹介頂けると幸いです。!(^^)!

 

以下、本記事で紹介した商品のリンク

M5Stack Basic

 

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