さて、集煙機能付き保護ケースも出来たしで、これからFABOOL Laser Miniでガシガシ作品?作るぞー!!と意気込んでみたものの、ここ暫くFABOOLソフトウェアの異常動作に悩まされ、作品作りどころでは無くなってまして・・・。
【2016/12/07追記】FABOOL関連の記事が増えてきたので、目的別に整理した記事まとめページを作りました。最初にコチラ↓を参照下さい。
FABOOLソフトウェアとは?
smartDIYsさん公式のFABOOL Laserシリーズ制御用のソフトウェアです。
ドライバを入れておけば、ブラウザ上で動作します。
毎月の様にバージョンアップされて少しずつ改良されておりまして、2016/10/19時点ではVer0.4ですね。
(FABOOLソフトウェアのリリース履歴より)
リリースからまだ2か月ちょっとのソフトウェアなので、まだまだ未成熟なのかも知れませんが、一応公式リリースされてるソフトウェアとしては、現状の動作レベルではちょっと物足りない印象。(Verが0.台なのが、メーカーの自信の無さを表してる様に思えたり・・・)
そこで、今後のVerUpでの改善を期待して、ここに発生している不具合を共有しようと思います。(smartDIYsさんもウォッチして下さってるみたいですし)
私のPC環境
メインで使用しているのは数年前に組んだ自作PCでして、基本スペックはこんな感じ。
OS: Windows10 Pro マザーボード: ASRock Z77 Extreme 6 CPU: Intel Xeon E3-1230V2 メモリ: DDR3 16GB ストレージ: SSD 500GB(空き容量残200GB以上) グラフィックボード: GeForece GTX750Ti
光回線にギガビットイーサーで有線LAN接続しており、マシンパワー的にもネットワーク環境的にも申し分無い筈。
このPCにUSB接続でFABOOL Laser Mini 3.5W(標準フレーム)を繋いで、Chrome64bit上でFABOOLソフトウェアを使っています。
ちなみに、メインで使っているのは上記マシンですが、検証の為にRaspberryPi3でも試しており、残念ながら同様の異常動作が発生しております。
発生している不具合
まだ成熟途中のソフトウェアみたいなので、細かいことを上げるとキリが無いのですが、発生している主な不具合症状はこんな感じ。
原点復帰や境界確認時にFABOOLが動かない時がある
接続マークがグリーン点灯でも、原点復帰や境界確認などのコマンドを受け付けてもFABOOLが反応しないことがあります。
ただ、数回試せば反応してくれる様になり、その後はほぼ問題なくコマンドを受け付けてくれるみたい。
イニシャル処理に問題でもあるのでしょうか?
大した実害ではないので、この辺は「まぁ、反応悪いのね・・・」くらいに大らかな気持ちで、数回試すことにしています。(笑)
プロジェクト作成・削除の挙動が怪しい
プロジェクト作成・削除については、挙げだすとキリが無いくらい色々変な感じ。(苦笑)
- プロジェクト名入力時に、最初の文字の日本語入力を受け付けない
- 削除してもプロジェクト一覧から消えないことがある
- 空のプロジェクトが一覧に現れる
最後の方とか、もはや何言ってるのか分からないと思いますので、画像で補足。
こんな感じで、作った覚えの無いタイトルすらない空プロジェクト(画像の一番下)が一覧に出てくることがあります。(何コレ??)
それも、複数出て来たりすることもあったりと、ゾンビみたいで凄く気味が悪いです・・・。
FABOOLソフトウェアが異常に重くなることがある
あまり重めで複雑なデータは置いてないつもりなんですが、FABOOLソフトウェアの操作が異常に重たくなることがあります。
重たい時は、オブジェクト移動の作業入力欄とか、カットパラメータを入力する欄とか、キー入力系は軒並み反応悪い感じ。
症状が出た時は、一文字1秒待ちくらいの気持ちで入力してます。
大らかな気持ちが必要です。(苦笑)
配置画面で削除したオブジェクト名が、右の加工パラメータ一覧に残ることがある
これも不可思議な症状です。(画面キャプチャしてなかったのが悔やまれる)
2重にインポートしてしまったデータを削除しても、加工パラメータ欄には2重のまま残ることがありました。(オブジェクト配置画面には見当たらない)
パラメータ設定が2重に出来てしまう状態に見えたので、結局、プロジェクトを作り直しました。
数回発生してますが、原因不明です。
カット中に異常停止
今まで挙げた不具合は大して実害無いので、大らかな気持ちで対処すれば良いのですが、大変残念なことにカット中に異常停止したりします。
プロジェクト実行のプログレスバーが消えてるので、カット完了したかと思いきや・・・
なんか変なところで、ヘッドが止まってる!?(正常なら、カット完了したら原点付近に戻ります)
この状態でも、FABOOLソフトウェア上では何のエラーも検知されず。メッセージにも何も残ってません。エラーくらい吐いても良さそうなのに・・・
これ、この症状の後でも、普通に原点復帰コマンドも受け付けて、その後もう一度カット実行すれば普通に動くんですよね~。 なので、機械的不調という事ではありません。
ホント、何事も無かったかの様に振る舞いますので、余計ムカつきます。(笑)
つか、ワークが無駄になるので、カット中の異常動作はマジで止めてけれ~。
カット時に異常軌跡が発生
先の異常停止にもチラ見してますが、本来発生することのないカット軌跡が出来てたりします。
斜めに走っているのが異常軌跡です。
先程のプロジェクト画面と比較すると、データ上に存在しない軌跡であることが判ると思います。
この異常軌跡が発生すると、在ってはならないカットが刻まれますので、捨てるしか無くなります。マジで困ります。止めてけれ~。
作成中のRaspberryPiケースは失敗の連続・・・(ノД`)・゜・。
最初はデータの作り方がマズいのかと思いましたが、別データのRaspberryPiカメラケースでも発生してまして、謎は深まるばかり。
ちなみに、同じデータでも上手く行ったりすることもあります。
異常軌跡が出て止めたワークをズラして、同じデータでカット成功したケース。
正直、発生原因が不明で使用に支障をきたしている状態でしたので、smartDIYsさんにも問い合わせたところ、先方では発生しないとのこと。(同じプロジェクトで数回試されたとのこと) ・・・・な、なんですと~!!
smartDIYsさん曰く、コントロール基板の異常の可能性があるとのことで、現在交換手配待ちです。
改良要望
という事で、一部ハードウェア故障の可能性が残っていますが、最後の2点以外はソフトの領域だと思いますので、ソフトウェアの改善は継続して欲しいところ。
ついでですので、他の改善要望点を挙げておくことにします。
オブジェクトの選択は、データ範囲全体で出来る様にして欲しい
オブジェクト移動時の選択がどうも原点縛りの様で、回転させたりしてると選択し難くなることがあります。画面上に見えてるオブジェクトを触っても選択出来る様になると良いのですが・・・。
「パスを削除」が欲しい
「パスを追加」で追加出来ますが、追加してしまうと二度と削除出来ません。(苦笑)
なぜこんな仕様なのか分かりませんが、削除出来た方が画面がスッキリして良いと思われ。(さらにプログラム上でのデータ負荷も減るんじゃ?)
「パスを追加」で前のパラメータを引き継ぐ様にして欲しい
「パスを追加」する時って、同じパラメータを設定したい時が多いので、基本は直前の項のパラメータを引き継いで欲しいですね。
加工パラメータ設定の色を選択すると、オブジェクト配置画面の該当色がハイライトされると嬉しい
似たような色を選ばなければ良いのですが、カット工程を多くしたいケースだと、どうしても似た色を選択せざるを得ないケースがあります。
画面上では見分けが困難ですので、データハイライトされると嬉しいところ。
まとめ
なにはともあれ、smartDIYsさんには今後も期待しております。
しっかりとVerUpを続けて、良いソフトウェアに仕上げて頂ければと思います。(なるべく早めにお願いしま~すw)
そうそう、smartDIYsさんとのやり取りで、11月上旬にはオフラインでも使用できる様にUpdateされる予定との情報も頂きました。
オフラインでネットワーク環境に依存せずに使えるとすると、FABOOLを使う場所もどんどん広がりますね。
尚、コントロール基板を交換した後に各種不具合が改善するかはまた別途報告します。(まだ交換基板届いてない)
不具合の発生を読めないので、暫く様子見必要でしょうし、やや時間掛かるかも?
コメント
こんにちは。通りすがりのものです。
「異常軌跡」という内容で少し思い当たることがあるのでコメントします。
多分、この異常軌跡の両端にある元のラインに問題があると思います。
元のラインが繋がっていない(結合されていない)のではないかと推測します。
よかったらご確認ください。間違っていたらゴメンナサイ…
benx さん コメント有難う御座います。
仰られる様にラインの結合は問題になるケースが多いので、データ作成時は常に意識しておりまして、この時のデータでも不足は無かったと思います。
また、同じデーターでもカットの度に異常軌跡の症状が出たり出なかったりという状況でした。(謎です)