当サイトは「FABOOL Laser Mini, 調整」などの検索キーワードでいらっしゃる方が多いので、当サイトにおけるFABOOL Laser Miniの組み立て・調整に関連する記事を整理してみました。 ”最近始めた” or “これから始める”予定の方の参考になれば。。
FABOOL Laser Miniの関連記事は本ブログの上部メニューから時系列一覧出来る様にしてますが、色々悩んだ過程で工夫した内容を都度書いてますので、初めて見る方には分かり難い状態になってしまっております。
という事で、初めてご覧になる方向けにちょっと整理してみました。
※ご注意:本内容で公式に組み立て保証が得られるものではありません。あくまで1ユーザーの気付きを紹介している内容となりますので、組み立ての結果については自己責任としてご利用願います。
FABOOL Laser Miniの組立・調整 記事一覧
恒例の開梱記事(3.5Wモデル&拡張フレームセット)
実は同時購入した拡張フレームは未だ使っていません。(置く場所を作れてない・・・)
※注:私はクラウドファンディング組なので、今の商品構成とは違っている可能性もありますので、最近購入された方はご自身のFABOOLを良く見比べてみてください。
組み立て記事
事前に用意したい工具などを紹介しています。特に、六角レンチは、付属品ではなくちゃんとしたモノを使った方が良いです!!
私が使っているのはコレ↓
尚、この記事ではまだ組み立て・調整のコツに触れていませんので、以降の記事も参照してから作業に入りましょう。
※注:私はクラウドファンディング組なので、今の商品構成とは違っている可能性もありますので、最近購入された方はご自身のFABOOLを良く見比べてみてください。
組み立て・調整のコツ その1
フレーム組みの直角度・平面度がとても重要であることを書いています。
コチラ↓で使用している直角治具を使うと、比較的楽に直角を得られやすいので、3Dプリンタをお持ちな方は是非プリントしてみて下さい。
※注:「直角ブラケット」は「2cm角版」と「3cm角版」がありますので、お手元に届いたFABOOLの部品を確認して、合う方をプリントしましょう。(私のは2cm角でしたが、3cm角な方もいらっしゃいました。 生産時期で違うのか??・・・詳細不明)
組み立て・調整のコツ その2
改造編となっていますが、前半部分で組み立て・調整で気にすべきことを書いています。
Y軸の動きが悪い原因となるX軸フレームとの直交度・プーリーの当たり具合については、特に苦労するポイントなので、参考にして頂ければ幸いです。
また、Y軸は2個のモータで駆動する方式なので、各ベルトのテンションが偏っていると上手く動けません。 テンションバランスはかなり微妙な調整が必要となりますので、ご注意を。
尚、私はこの記事で紹介している様にベルトテンションの調整をし易くする為に改造パーツを使っていますが、標準パーツのままでも上手く動かしている方もいらっしゃる様ですので、改造必須では無い(筈)です。
注意事項
当たり前なので記事中ではあまり触れていませんが、動作テストの際には必ず保護メガネを掛けましょう。
また、周辺にレーザー光を反射する様な素材があると予期せぬ光が目に入りますので、周辺に置いているモノにも十分に気を配りましょう。
この写真は悪い例です。横に置いてるゴミ箱にレーザー光が反射して目を傷めかねない状況でした。(反省・・・)
また、下敷き無しでカットすると床やテーブルが傷みます。
万がにも一貫通しない様に、下敷きは十分に厚めの素材か金属板などを使いましょう。
(金属板を下に敷くとレーザー光が反射しますので、必ず保護メガネを掛けましょう)
尚、均等なカット品質を得るには、下敷きにする板の平面度も重要となります。
後もう一つ 周辺の換気には十分に気を付けましょう。
精度確認用データ 記事一覧
組み立て後の精度確認用に幾つかのデータを作って公開しています。
初級:A4サイズ版
組み立て初期は、上手く動くまでに何度も試行錯誤すると思いますので、コストの安い一般的なA4コピー用紙などが使える様に作ったデータです。
ジャストA4サイズ(297×210mm)だと余白無しになってしまい位置出しが難しくなるので、多少マージンを取って290×200mmにしてあります。
尚、初級と言えど、外周の1mmピッチ目盛りをカットするのに細かい繰り返し動作をしますので、かなり厳しい動作になってます。
最低限、原点復帰と境界確認がスムーズに動く(数回試しましょう)ことを確認してから、カットテストする様にしましょう。
(参考に私のFABOOLでテストている動画を貼っておきます)
上級:標準フレーム限界サイズ版
FABOOL Laser Miniの標準フレームのカットエリアは300×230mmとなっていますので、A4サイズ(297×210mm)より大きいモノがカット可能な筈です。
という事で、チャレンジャーな方向けに最大サイズの精度確認データを用意しました。
300×230mmジャストだと境界エラーとなりますので、1mm小さくして299×229mmのデータとなります。
B4サイズの画用紙などが丁度良いサイズですのでオススメです。 取り敢えず試すだけなら少ない枚数の100円ショップのでも良いでしょう。
尚、こちらも最低限、原点復帰と境界確認がスムーズに動く(数回試しましょう)ことを確認してから、カットテストする様にしましょう。
このデータはかなり厳し目ですので、上手く組めていない場合は途中でリミットスイッチに引っ掛かって完走すらしないこともあると思います。
どの部分で異常が発生しているかをよく観察し、問題となっている箇所を再調整しましょう。
(参考に私のFABOOLでテストしている動画を貼っておきます)
補足:精度確認データの結果の解釈について
FABOOL Laser Miniはオープンループ制御ですので、一度ズレが発生するとカットが終了するまで修正されず、ズレが蓄積される様な動きになります。
外周に沿って1mm目盛り線がありますが、枠線に沿って目盛り線が出ていない様であれば、なんらかの異常動作をしていますので、カット結果から、どの部分に異常があるのか見極めましょう。
例えば、左右枠の目盛り線(X軸方向の往復動作)がズレて行ってる場合は、X軸になんらかの異常があるという事です。
同様に、上下枠の目盛り線(Y軸方向の往復動作)がズレて行ってる場合は、Y軸になんらかの異常があります。
もっとも、殆どがY軸の挙動に異常があるケースだと思います。
左右のどのあたりでズレるのか?上・下枠のどちらで発生しているのかなどであたりを付けましょう。
また、中心にX状にクロスする部分があると思いますが、もし中心で交わらない様な結果の場合は、やはりどこかでズレています。
中央付近の精度を見る為には、中央付近の四角とその周りの目盛りがズレてないか確認して下さい。
一通り段ズレが無く出来た場合は、寸法精度の確認として目盛り線を定規等で確認します。(段ズレしてなければ、ほぼ精度出てる筈ですが)
カットパラメータ調整用のサンプルデータ
組み立て・調整が済むと色々な素材をカットをしたくなりますが、初めて試す素材は、カットパラ―メーターを詰める作業が必要になります。
その際にお役立ちするデータを用意しましたので、参考にして頂ければ幸いです。
使い方も記事中で紹介しています。
MDF 2.5mmのパラメータ検証
前項のカットパラメータ調整用データを使って、MDFのカットパラメータを検証した内容です。ご参考になれば。
MDF材2.5mm厚については、今は速度200mm/min・出力100%を4周回させてカットしています。
カット動画を貼っておきますので、ご参考まで。
メンテナンス関連
日常的なメンテナンス・清掃について
私がFABOOLを使うにあたって日常行っている内容をご紹介しています。
併せて、レーザーユニットのクリアランス調整のコツなども一部ご紹介してます。
レーザーユニットとPCBケースのFANの清掃
保護ケースに収納して運用すると、レーザーカット時に発生した煙によって内部が汚れます。
特にFAN周辺が汚れやすいので清掃してみました。
参考:カット用サンプルデータ 記事一覧
題材として作ったデータを公開しています。(2016/11/20時点までのモノになります)
保護メガネケース
FABOOL Laser Miniに付属する保護メガネです。
MDF2.5mmを対象としてます。
PS4コントローラーケース
PS4コントローラーと充電スタンドを収めるケースです。
MDF2.5mmを対象としてます。
RaspberryPi2・3のケース
MDF2.5mmを対象としてます。
RaspberryPi専用カメラモジュールのケース
MDF2.5mmを対象としてます。
参考:進行中の内容
下記はまだ途中の情報です。
集煙装置付き保護ケース
格安を目指してオリジナルの保護ケースを作っています。
集煙装置を仕込んでいますので、煙と臭いがかなり低減出来ました。
住宅地では、煙と臭いをそのまま外に排気すると近所付き合い上問題ありますので、フィルター付きの集煙装置を実験中です。
カット不調が発生でコントロール基板を交換した件
異常軌跡が発生する様になり、smartDIYsさんに相談してコントロール基板を交換して貰ったことが有ります。
完全に直ったかはまだまだ様子見中です。
以上です。
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