Original Prusa i3 MK3SのMODパーツその1「Einsy RAMBo基板 逆さまケース」を公開しました!

3Dプリント
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「Original Prusa i3 MK3S」のメンテナンス性を向上させる為に、「Einsy RAMBo基板」(制御基板)の向きを逆さまに付けれるケースを作ってみました!

3Dデータを公開しますので、同機種をお使いの方で、同様にメンテ性を上げたい人は是非お試しあれ!

 

久々のブログ更新です。(といっても、固定ページの方ではちょくちょく追加してましたが。。)

やっぱり書かなくなると、ますます書かなくなりますねぇ。(これって、小泉構文??)

今年は(しょうもないことも含め)出来るだけブログ書いて行こうと思いますので、これからも宜しくね~♪

 

はじめに

2019年夏頃から、「Original Prusa i3 MK3S」という3Dプリンタをメイン機種として使っています。

コレ、ホントに素晴らしい3Dプリンタなんですよ!

うっかり、2台目を追加導入してしまうほど、とても気に入っておりまして・・・日々何かしらプリントしております♪

いつか、紹介記事を書きたいですね!(とか言いつつ、なかなか実現しないw)

 

だが、しか~し!!

いくら良い3Dプリンタだとしても、”もっと良くしたくなる”のが3Dプリンタ沼の住人というもの!!

気が付くと、色んなMODパーツが生み出されてしまいました。(^_^;)

今回は、その中の1つをご紹介しようという訳です。

 

概要

「Original Prusa i3 MK3S+」(またはMK3S)用の裏返し配置のEinsy RAMBo基板ケースです。

基板配置が裏返しなので、メンテ性大幅Up!

といっても、同機種を所有してない人には全く分からないと思いますが、オリジナルの状態だとこんな感じ↓です。

ぱっと見だと、別に問題ないのでは??とか思ってしまいますが、蓋を開けてみると・・・。

この様にケーブルお化け(モジャ)が現れます!!

ヒートベッドのある方からアクセスしてケーブルを挿す構造なので、狭いところを覗き込む様に作業しないといけないのですね。

メンテ時にケーブルの抜き差しをしようとすると非常に辛い!! いや、辛いというより怖い!!(ヒートベッドやY軸に無理な負荷を掛けかねないので)

 

で、このMODパーツを装着すると、こんな感じにフレーム外側からアクセス出来る様になるのです!

ね、作業性、爆上がりでしょ!?

 

勿論、蓋を付けることも可能です。(無理に蓋を付けなくても、問題はありません)

 

「RaspberryPiの直付け」は出来なくなる

先程から、オリジナルの状態を若干disっておりますが、オリジナルがこうなってるのには理由がありそうです。

オリジナルだと、Einsy RAMBo基板の裏側にRaspberryPiを直付け出来るんですね。

私はUSB接続派なので、「RaspberryPiの直付け」はやったこと無いですが、外側のこの辺り(写真の赤丸付近)に取り付け出来る構造になってます。

「RaspberryPiの直付け」に興味のある方は、Prusa公式サイトの情報を参照して下さい。

 

で、もうお分かりだと思いますが・・・、このMODパーツを装着するとEinsy RAMBo基板の裏側がヒートベッド側になるので、「RaspberryPiの直付け」は出来なくなります。

当方もRaspberryPiのOctoPiを使っておりますが、熱暴走を懸念して、RaspberryPiはPrusaエンクロージャ外に配置してUSB接続で使ってます。「RaspberryPiの直付け」自体を否定している訳ではなく、「Prusaをエンクロージャー化改造している私のユースケースには合わない」と考えているだけなので、悪しからずご理解頂きたくお願いします。

 

フレーム補強にもなる!?

このMODパーツは、XZフレームの金属板とYフレームの2方向にネジ止めする構造なので、フレーム補強の効果も期待できそうです。(効果の程は不明!?)

 

エクストルーダーケーブルの「スリーブ抜け止め構造」付き!

スリーブがすっぽ抜けて、エクストルーダーケーブルが垂れ下がってくる問題の対策として、スリーブに食い込む様に溝を設けています。

気休め程度の構造ですが、一応効果はありそうです。(これでも抜けるなら、0.5mm厚のゴムを挟み込む等で工夫して下さい)

 

3Dデータの公開リンク

コチラ↓を参照ください。 (ダウンロードのついでにLikeして頂けると大変嬉しいです♪)

Printables

 

公開3Dデータには5種のパーツが含まれます。

Einsy_reversed_case_ExtCableHolder_1ce.stl ※必須

エクストルーダーケーブルのホルダーです。

 

Einsy_reversed_case_BedCableHolder_1ce.stl ※必須

ヒートベッドケーブルのホルダーです。

 

Einsy_reversed_case_Cover_1ce.stl ※オプション

ケースの蓋です。

無理に付けなくても、使用には支障ありません。(むしろ放熱的には付けない方が良いかも?)

 

Einsy_reversed_case_Base_1ce.stl ※必須

ケース本体です。

 

Post-insertion nut_M3_1c.stl ※必須(代用品も可)

フレーム止め用の後入れロックナットです。 2個必要となります。

後述の組み立て方説明をご覧になると分かりますが、只の「フレーム後入れのロックナット相当品」なので、M3の後入れナットを持ってる場合は、そちらをお使い頂くのも良いでしょう。

 

プリント情報

このレイアウトなら、サポート無しでプリント可能です。

私は、Prusament PETGフィラメントを使って、0.2mm積層・充填率20%でプリントしています。

 

ご注意事項

Prusa Research社の公式商品ではありません。あくまでユーザーメイドの非公式部品です。ご利用にあたっては、本ページの内容をよくご確認頂いた上で、自己責任としてお使い願います。
基本的に使い方の質問にはお答えできません。本ページの内容を読んでご理解頂ける方のみお使い下さい。(重ねて書きますが、自己責任でお使い願います)

 

組み立てに必要な部品・工具

M3ナットが11個。 M3×10mmネジが15本必要です。

オリジナルのEinsy RAMBoケースを外した際に出るネジ・ナットを再利用すれば、後はスペアパーツ袋の分で足りる筈です。

ドライバーに加え、後入れロックナットを入れる際にラジオペンチがあると便利です。

 

組み立て方

作業前の確認

まずは、プリントされたブツを良く見て、バリなどを綺麗に除去しておきましょう。

 

USBコネクタやリセットスイッチの部分は中空プリントとなるので、荒れ・垂れが酷い様なら、カッターなどで綺麗に整えておきましょう。(写真の赤丸箇所)

 

また、エクストルーダーケーブルの芯に使うナイロンフィラメントが通る穴が綺麗に空いていることも確認しておきましょう。(写真の青い六角レンチが貫通してる箇所です)

 

恐らく問題は出ない筈ですが、下記2か所についても、念のためにタイラップが通るかを確認しておきましょう。

この場所が、X軸モーターケーブル用のタイラップ穴です。

更に、この場所がMMU2Sケーブル用のタイラップ穴です。

無事にタイラップが通ることが確認出来たら、一旦、タイラップは外して下さい。

 

M3ナットを取り付ける

後入れロックナット(2個必要です)にM3ナットを入れます。

 

続いて、ケース本体にM3ナットを入れます。

まずは、エクストルーダーケーブルホルダーとケースの蓋用の3か所。

 

続いて、ヒートベッドケーブルホルダーの2か所。

 

更に、裏面の4か所。

この4か所はネジ引き技術が必要です。しっかりと奥までナットを入れて下さい。

 

後入れロックナットをフレームに入れる

本MODにおける最大の難所となる作業です。フレームを傷付けない様に十分に気を付けましょう。※ラジオペンチに縛られる必要はありません。やりやすい工具で作業して下さい。

ロックナットの”ナット側ではない”方には、ラジオペンチ用の窪みがあります。

この部位をラジオペンチ等で摘まんで、フレームへ挿入します。

フレームを傷付けない様に注意しつつ、挿入し、時計回りに90度回転させます。(写真は挿入後に90度回転した後の状態です)

 

後入れロックナットが90度回転出来たら、M3×10mmネジが数山掛かる程度締めます。

続いて、ロックナットの”段”の部分がフレームの隙間に嵌る様に手前に引きます。

その後、フレーム表面とネジ頭の間が5mm以上残る様にネジの突き出し長さを調整します。

 

ケース本体の取り付け

先ほど付けたロックナットのネジとフレームの隙間にケース本体を差し込みます。

まだ仮止めです。ここでは本締めをしないで下さい。

 

ロックナットのネジにケース本体が刺さった状態で、ロックナットごとケース本体を右にズラし、XZフレームにピッタリ寄せます。

 

M3×10mmネジで手前側2か所をXZフレーム板に固定します。

XZフレーム板のネジ穴はナメやすいので、注意して作業して下さい。ナメると大惨事!
下記写真の様にケース本体とXZフレーム板の端が揃う(ツラ位置)になる様に位置合わせして下さい。

 

 

続いて、奥側の2か所のネジを取り付けます。(ケースの横に六角レンチが通る穴が開いているので活用して下さい)

 

XZフレーム板とのネジがしっかり締めれたら、Yフレームのロックナットのネジを本締めします。

 

Einsy RAMBo基板の取り付け

M3×10mmネジ4本でEinsy RAMBo基板を取り付けます。

基板取り付けの際、USBコネクタとリセットボタンの穴の位置が合っていることを確認して下さい。

 

エクストルーダーケーブルホルダーの取り付け

エクストルーダーのケーブルはテキスタイルスリーブに包まれている筈です。

本MODには、このスリーブに食い込む様に「スリーブ抜け止め構造」を設けています。(赤丸の溝部位)

 

この溝部位にスリーブが来るように位置を合わせつつ、芯のナイロンフィラメントをケース本体の穴に通します。

 

位置合わせが出来たら、M3×10mmネジでエクストルーダーケーブルホルダーを取り付けます。

 

ヒートベッドケーブルホルダーの取り付け

ヒートベッドケーブルを下記写真の様に、ケース本体へ取り付けます。

 

続いて、M3×10mmネジでヒートベッドケーブルホルダーを取り付けるのですが、下記写真の様に、先にY・Zモーターケーブルをタイラップ止めしておくと、その後のケーブル取り回しが楽になります。

 

X軸モーターケーブルの固定

X軸モーターケーブルをコネクタに挿した後、写真の様に、タイラップでX軸モーターケーブルを固定します。

Z軸の上下移動に支障のない様に、ケース内のケーブル長は若干短めにしましょう。(かといって、短すぎると他のケーブルの邪魔になるので、”良い加減”で調整して下さい)

 

MMU2Sケーブルの取り付け(オプション)

MMU2Sをお使いの場合は、下記の様にタイラップ穴を使ってケーブルを固定して下さい。

 

残りのケーブル類の取り付け

他のケーブルを取り付けます。(間違いの無い様に、Prusa公式の組み立てガイドでよく確認しましょう)

ケーブルをひと通り接続出来たら、X軸モーターケーブルのタイラップを締めて、タイラップの頭が下側の窪みに収まる様に回転させます。

問題ない様であれば、一旦通電して、エラーが出ないことを確認しましょう。

 

蓋の取り付け

ケーブルのモジャが外側に来る様になったので、(ケーブル類がX軸モーターと干渉しないなら)蓋は必須ではありません。

蓋を使いたい場合は、上からケース本体のガイド溝に沿って挿し込むだけです。(ケーブルが邪魔で挿し難いですが、指でケーブルを抑えつ挿し込みましょう)

蓋の抜け止めに、ケース上部にM3×10mmネジを止める箇所がありますので、お好みで付けて下さい。

 

以上で作業完了です! お疲れさまでした!!

 

まとめ

今回の「Einsy RAMBo基板 逆さまケース」は下記Tweetスレッドのその③です。

 

何回作り直したか忘れてしまいましたが、意外と時間が掛かってます。(苦笑)

良かったら、prusaprintersでのLike評価を頂けると、今後の励みになりますので、宜しくね~♪

(やる気次第では、他のMODも順次公開されるかもしれません! やる気にはLikeが必要です!!)

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