FOVE 0 が来たけどメガネ君はVRの未来に行けないらしい・・・

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KickstarterでFOVE 0という視線認識対応のHMD型VRデバイスに出資しておりましたところ、先日そのプロトタイプが届きました。

ソードアートオンラインとのコラボコンテンツなどのデモアプリも在るみたいなので、早速試してみました。

 

昨年2016年はVR元年と言われてた様ですが、2017年早々にソニーのPSVRに続き新たなデバイスが着弾しました。

 

PSVRの記事はコチラ↓

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FOVEの概要

公式サイトはコチラ

視線認識に対応したHMD型VRデバイスです。

ぶっちゃけ、PC用のPSVRの様なモノですが、違いは被ってる人の見てる場所が分かる「視線認識」機能が載っていること。

VR画面で目で操作できるなんて、凄い未来じゃないですか!!

【イベントレポート】 TGSでVR HMD「FOVE」を体験。視線トラッキングはやっぱり凄かった ~VR系は規模拡大で、各社HMDなど目白押し
「東京ゲームショウ 2016」が開幕した。本日から明日(16日)まではビジネスデイで、17日~18日は一般向けのパブリックデイとなる。

Kickstarterで出資を募っていたのが2015年6月頃で、丁度、Gear VRとか色々新しいモノが発表され、かなり目移りしていた記憶があります。

確か出資時は2016年5月のリリース予定と書かれていたと思いますが、クラウドファンディングの常か順調に遅れて、2017年1月にプロトタイプの「FOVE 0」として出荷されました。

って、VR元年に乗り遅れてるじゃん・・・。(笑)

 

まぁ、クラウドファンディングは”出荷されるだけ偉い”という世界ですから、無事届いたことを喜ぶべきでしょう。

格段に完成度が上がっていることを期待して開封していこうと思います。

 

ああ、そうそう、きちんと一般販売も受け付けていて、公式サイトにて1台$599USDで販売中です。

 

 

「FOVE 0」開封&セットアップ

開封の儀

1月某日、唐突に届いたどデカい箱。

開けるとFOVEが入っておりました。出荷連絡来てたっけ??(笑)

PSVRのデジャブを感じつつ、箱を引っ張り出しました。

VRデバイスは立方体ケースが流行りなのか?(笑)

 

最初に見えたのはペラ紙1枚。

裏が多国語のスタートガイドになってました。

日本語もあります・・・が、説明はこれだけ。

ペラ紙を避けると、FOVEが見えました!

でも、横の白い箱から取り出します。 カメラキットってなってますね。

開けてみます。

 

ヘッドポジショントラッキング用の外部カメラ・三脚・カメラ用micorUSBケーブル・交換用のフェイスクッション・レンズクリーニングクロスが入っていました。

ヘッドポジショントラッキング用カメラはかなり小ぶりです。

PC接続用のmicroUSBポートと、謎の穴。ピンジャックぽいけど何に使うんだろ??

三脚穴も装備されてます。

で、このカメラを固定する為の簡易三脚も付属しています。

カメラ乗っけてみました。 足がぐにゃぐにゃ曲がるタイプです。

交換用のフェイスクッション。

交換用ってことは消耗が激しいのかな? 何にせよ予備があるのは有り難いです。

 

結構厚手のクッションでした。

 

では、いよいよ「FOVE 0」の本体というかHMD部分とご対面。

じゃじゃん!! 私のは限定版のブラックです。

PSVRの未来感あるデザインとは違って、随分とスッキリしたデザインですね。

 

「FOVE 0」のHMD部分はHDMI×1、USB3.0×1、USB2.0×1のコネクタが出てました。

PSVRよりややマシですが、ケーブルのお化けなのは変わらずです。

とぐろ巻いてるケーブルのお化け。

所々見える節の様なモノは、マジックテープ式のケーブルタイラップですね。

という事は、ケーブルはバラせるのか? PSVRの様にカスタムケーブルにはならなかった模様。 ベンチャーさんだけにここはコスト削っておくべきところなんでしょう。

 

例によって、ケーブル長も測りました。

HMD部の根元からの長さは260cm程度ですね。

頭への固定方法はマジックテープ式のゴムベルトになってました。

上・右・左の3本締める箇所があります。

被ってみると、PSVRと比べるとちょっと固定し難い印象でした。

この辺のハードウェアの使いやすさの追求は、ソニーは流石だと思います。

ただ、FOVEがゴムベルトでギュッと締め付ける様な構造になってるのには理由がありそうで、視線認識システムの都合上、外光が出来るだけ中に入らない様にしたいのかもしてません。

 

HMD部の下側には何故かゴムシートが貼られてました。 傷予防??

レンズまわり。 まだ保護フィルム貼ったままです。

鼻の周辺はこんな感じ。

PSVRもそうでしたが、ここからの光漏れを結構気にしてますよね。 あ、FOVEは視線認識だからもっと気にしないとイケないのかな??

 

残念ながら、私のメガネは収まりませんでした。 (´・ω・`)ショボーン

さて、裸眼で使えるといいのだけど・・・どうなるやら?

 

セットアップ

残念ながら、公式に謳われてるPC要件を満たすPCは我が家には有りません。

公式サイトより)

SPEC的に近いモノとして、DELLのXPS15 9550を使う事にしました。

4K液晶+4コアCPU+GTX 960M搭載のノートPC「XPS 15 9550」を購入したので,顛末をまとめてみる
4Gamerのハードウェア担当である佐々山薫郁が,私物のモバイルノートPCをDellの「XPS 15 9550」に買い換えた。聞いてみると,重量2kgの製品を毎日持ち歩くと豪語しているので,なんでまたそんな茨の道を歩むのか,当人による説明をお届けしたい。4Gamer読者によるPC選びの参考になるかというとかなり疑問だが,興味のある人は一読を。

GPUはNVIDIA GeForce GTX960Mが載っていますが、それでもちょっと要件には届いていませんね。

 

ペラ紙に書かれていた「getfove.com/setup」よりセットアッププログラムをダウンロードします。 FOVE SETUPよりダウンロード。

ダウンロードしたファイルを実行します。

次へ。

勿論、同意して次へ。

セットアップ先を変えるならここで変更ですが、そのまま次へを選びました。

途中、自動でドライバのインストールが行われますので、インストールを選択。

インストール完了しました。

 

セットアップが終わったので、「FOVE 0」をXPS15へ繋ぎます。

USB2.0はポートが足りなかったので、USB HUBを使用しました。

 

んで、早速被ってみると・・・なんか見えるけど、全然立体視じゃないしバグってる??

 

PCの画面にはこんな感じのウィンドウが出てました。

って見ると、こんな感じではなく上下に分かれたような変な絵になってます。

 

そして・・・暫くすると、こんなエラーダイアログが出て来ました。

マジかよ・・・(ノД`)・゜・。

 

タスクトレイにはFOVEアイコンが居てプログラムは起動して常駐している模様。

 

さて、どうしたものか・・・。

 

 

トラブルシューティング

取り敢えず、ハードウェアに異常が無いか見渡してみることにしました。

 

まずはHMD内部。

カメラで撮ると、両眼レンズ周辺に6つずつLEDが光ってるのが見えます。カメラ越しじゃなくても肉眼でもよく見ると見えますので、赤外線は850nm波長あたりかな?

これが視線認識用のLEDみたいで、このLEDの光が目に反射しているところを内部のカメラで撮影して、目の虹彩(あるいは瞳孔?)の向き(視線)を判定している仕組みの模様。

 

で、このLEDが光ってるということは、ちゃんと通電はされてると考えていいのかな?

 

続いて、ヘッドポジショントラッキング用カメラは・・・緑LEDが付いてるのでこちらもちゃんと通電してる様です。

 

ここで気付きましたが、このヘッドポジショントラッキング用にHMD部にもLEDが仕込まれてる様です。

カメラで撮るとこんな感じでした。

LEDがいっぱい。(笑)

 

もう一度被ってみます。

 

頭の向きによって何か文字が出てることに気付きました。

おお、Aボタンかスペースキーを押せばこの画面をスキップできるのね。

 

でも、FOVE被ってるとキーボード見えない・・・。(苦笑)

 

VRの開発現場では一人で作業するのはとても大変なことだろうと想像出来ます。

開発者の皆さん凄いです。

 

仕方ないので、助っ人を呼びました。

 

助っ人を待ってる間、ちょっとリサーチ掛けてみた結果、下記の設定が必要なことが分かりました。

まず、FOVEが外部ディスプレィとして認識されているので、セカンドモニタの設定変更が必要になるみたい。

 

具体的には、コントロールパネルのディスプレィ設定を開き、下記赤丸項目を設定します。

「表示画面を複製する」になっている場合は、「表示画面を拡張する」を選びます。

そして、FOVE側が2番ディスプレィになってる筈なので、2番を選んだ状態で向きを「縦」にします。

 

更に、IntelのGPU統合型プロセッサを使ってる場合は、GPUをNVIDIA側優先に変更する必要が有る様です。

具体的には、NVIDIAセットアップより、下記赤丸項目を設定します。

「3D設定の管理」より、優先するグラフィックスプロセッサを「高パフォーマンスNVIDIAプロセッサ」に修正します。

 

ここまで設定して、ようやく、まともに「星」というか「ぼやけた何か」の画面を観ることが出来ました。

先程のエラーダイアログも出なくなった模様。

 

でも、キャリブレーションは通らない・・・。

やっぱり、メガネかけないとピント合わないのかぁ・・・(ノД`)・゜・。

 

ちなみに、FOVE設定ツールの画面では、目がどんな感じに見えてるのかも判る様です。

私の目はこんな感じでした。 眼球に先程のLEDの光が反射してるのが映っていますね。

ちなみにこちらは嫁さんの目。 被り方浅かったのか、目が下の方になっています。

下の画面が、ポジションカメラでHMD部分がどう見えてるかの映像みたい。

 

でも二人ともド近眼でメガネがHMD部に収まらないので、結局キャリブレーションは通せませんでした。

 

 

SAOコンテンツを動かしてみる

このままでは悔しいので、無理やりソードアートオンライン(SAO)のコンテンツを動かしてみることにしました。

SAOコンテンツのダウンロードは公式サイトのココから行いました。

ええ、アスナさんには会えましたよ。 ボケボケでしたが・・・。

視線をまともに認識してくれないので、残念ながら操作は殆ど出来ません。

 

そして、何故か音も全く出ません・・・。

 

未来に行けると思いましたが、残念ながら我が家にはまだ早かった様です・・・。

 

 

音声が出ない場合のトラブルシュート

Twitterでブツブツ言ってたら、サクッとジャストミートなアドバイスを頂けました。

キルロボさん 有難う!!

 

アドバイス通り、サウンド設定を見直してみました。

 

見事にFOVE HMDなる謎のデバイスが存在して音を奪っているみたい。

標準のスピーカーを規定値にして、無事に音が戻ってきました。

ホント、有り難や~。

 

 

まとめ

・メガネ君は使えない。

・GTX960MなXPS15 9550でもセットアップは出来た。ちゃんと動くかはまだ不明。

・エラーが出たり画面がちゃんと映らない場合は、トラブルシュートの設定見直しを参考に。

・音が鳴らない場合はサウンドデバイス設定を確認。

・レンズが意外と汚れやすいので小まめに拭く必要あり(被り・脱ぎの際に頭髪の油が付きやすい)

 

 

PSVRの時はパールイズミのヘッドバンダナをおススメしましたが、最近はVR用ヘッドマスクなんてあるんですねぇ これを被ればレンズ汚さずに済むかな?

収納用にPSVRと同じ消臭ランドリーバッグを買うかなぁ。

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