「M5StickV」用に「カメラ三脚穴アダプタ」と「フォーカス調整治具」を作ってみた(STLデータ公開有り)

3Dプリント
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皆さん、「M5StickV」持ってますか~!!

私はMaker Faire Tokyo 2019でゲット出来たので大変嬉しいです~~!!(並ぶの大変だった)

嬉し過ぎて「カメラ三脚穴アダプタ」と「フォーカス調整治具」を作っちゃいましたよ~~。

毎度の様に3Dプリント用データも公開しちゃうので、ちょっと見てってや~。

3Dプリンタ持ってない人向けにも、DMM.makeマケプレで販売しちゃうで~。

 

おおっと、危ねぇ危ねぇ、うっかりブログを一ヶ月も放置しちまったぜ。

 

と言う事で、久々の投稿です。

今月は連投予定してるので、ちょっとのブランクは大目に見てね~。(^_^;)

 

「M5StickV」欲しくてもなかなか買えない

え? 貴方もまだ買えてない??

 

ですよね~。

スイッチサイエンスさんに入荷する度に数時間で即完売する人気商品なので、在庫復活した瞬間に出会えないと買えないレアアイテムですからねぇ。

M5Stack M5StickV K210 AIカメラ64ビットRISC-V MPU6886チップ、16MフラッシュST7789 IPS LCD
M5Stack

(Amazonや他ショッピングサイトでも売ってるけど、割高価格で買う気にはならんし・・・)

 

私も、過去数度の争奪戦にことごとく敗れ、何度枕を涙で濡らしたことか・・・。(大げさ)

暇の取り辛い夕刻に在庫復活するのマジで辛いっス。>スイッチサイエンスさん

 

んで、待つこと一ヶ月、ようやく、Maker Faire Tokyo 2019で無事ゲット出来ました。

(他のブース後回しにして先に並んだ甲斐がありました)

 

尚、いつもの様に使用用途は決まっておりません。(何故買う!?)

 

ようやく買えた「M5StickV」を眺めてみる!

と言う事で、無事にゲット出来た「M5StickV」を眺めてみます。

 

中にカメラのフィルムケースの様なのが2個入ってます。(フィルムケース言われても最近の子は知らんか・・・)

片方はUSB Type-Cケーブル、もう片方は「M5StickV」本体が入ってる模様。

 

まずはUSBケーブルの方を開けてみます。

ケーブルがかなりムチムチ状態で入ってますので、早めに救出してあげた方が良いでしょう。

つか、なんでこんなに無理やり詰め込まれてるんだ?(苦笑)

 

ケーブルは「M5StickC」と同じ様ですね。 M5ロゴ入りの1mタイプです。

 

では、「M5StickV」本体の方を開けてみます。

蓋の内側に構成ブロック図が書かれてますね。

どんな機能が付いてるか一目で判る様になってます。

 

本体とご対面。

パット見は「M5StickC」とそっくりですね。

M5StickCはコチラでもご紹介してるので、気になる方はご参照ください。

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では、「M5StickC」と比較しつつ「M5StickV」の外観を眺めてみます。

 

左のオレンジ色が「M5StickC」で右の青いのが「M5StickV」です。

液晶面からみた外径サイズはほぼ同じですが、液晶サイズは「M5StickV」の方が大きめですね。

液晶サイズの影響か下のボタンはやや小さめ。

「M5StickC」もこのサイズの液晶載ると嬉しいんですが。 >どうでしょ?M5Stackさん

 

続いて側面の比較。

「M5StickV」はかなり分厚いですね。

「M5StickC」のオプション装着用のスリットの位置もかなり違うので、オプションの共用は出来ません。(上側か下側のどちらかに位置合わせておけば良かったのに・・・と思わずにはいられない)

側面には電源ボタンと機能ボタンが「M5StickC」同様に付いていました。

写真はありませんが、「M5StickV」は反対側側面にmicroSDカードスロットがあります。

 

続いて上面の比較。

「M5StickC」には専用のHATオプションを付けれる端子がありますが、「M5StickV」には何もありません。・・・そうか、HAT付かないのか。厚さも違うし、しゃあないわな。

 

続いて、裏面。(「M5StickC」並べて撮るの忘れてた)

裏面には「M5StickV」の重要機能のカメラが付いています。

カメラ上にある白っぽいのは多色LEDの様ですね。

下の方のスリットやホールは、マイクとスピーカーでしょうか。

 

続いて、下面。

USB Type-CコネクタとGroveコネクタがあります。

と「M5StickC」には無い謎ネジ穴が・・・三脚用かな!?

 

重量も比較してみました。

まずは「M5StickC」は・・・15.5g

 

続いて「M5StickV」は・・・24.5g

やっぱり、「M5StickV」の方が分厚い分重いですね。 といっても十分軽いですが。

 

取り敢えず、通電。 お、コイツ動くぞ!?(初期不良ではなさそうでホッとする)

 

「M5StickC」を写してみましたが、特に何も起こらず・・・。

 

3Dプリントしたエジプトの人物像を写してみても、何も起こらず・・・。

どうやら、顔認識には人間の顔が必要な様ですね。

この後、嫁さんに被写体になって貰って、無事認識マーカーが出ることを確認しました。

 

Pythonでプログラムして色々遊べそうなので、弄り甲斐ありそうです。

と言う事で、開梱の儀式&初期不良確認はここまで。

 

「カメラ三脚穴アダプタ」を作る!

さっきの下面のネジ穴が気になるので、もう一度よく見てみます。

 

カメラ三脚用のネジ(1/4インチネジ)とはだいぶサイズが違いますね~。

 

どうやら、M3ネジ穴の様です。マジか!? 何でやねん!!

 

と言う事で、通電もそこそこに「カメラ三脚穴アダプタ」を作ることにしました。

 

早速、CADるぜ!!

はい、3Dプリントでどーん!!

んで、早速装着♪

手持ち雲台を付けてみました! 角度もバッチリ決まるので具合良し!

 

この雲台はベルボンの「QHD-21」です。 お手頃サイズでお値段もお手頃なので組み合わせるのに便利に使っております。

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やっぱりカメラ用品は使いやすいですね♪

 

勿論、アダプタ付けた状態でも、USB Type-CケーブルもGroveケーブルも干渉せず挿せるよん♪

 

とか簡単に書いてますが、実際は、ネジ穴の形状攻めるのに何度か試作しました・・・(^_^;)

 

M5Stackさんがどういう意図でこのM3ネジ穴を設けたのか分かりませんが、ちょっとUSBコネクタに近過ぎると思うんですよね・・・(^_^;)

 

「カメラ三脚用アダプタ」の使い方

必要なモノ:「超低頭小ネジM3×6mm」1本

3Dプリント品以外に、取り付けにネジが必要です。

ご近所のホームセンター等で調達して下さい。

普通のM3ネジだとUSB Type-Cコネクタに干渉しますので、必ず「超低頭ネジ」をお使いください。

 

「M5StickV」への取り付け方

まずは、プリント品の状態を良く確認し、バリ・汚れ等があれば除去しましょう。

(写真はDMM.makeマケプレ品)

流石、DMM.makeですね! 表も裏もとても良い仕上がりです! ネジ形状も素晴らしい出来!

3Dデータ公開版は、FDM機でプリントしやすい様に裏面形状が若干違います。

 

では、「M5StickV」に取り付けましょう!

 

「M5StickV」を裏返して、「カメラ三脚用アダプタ」を乗っけます。

 

続いて、超低頭小ネジM3×6mmを使って「M5StickV」へ固定します。

 

無事、固定出来ました!

この状態でも自立するので、”取り敢えず付けっぱなし”が吉です。(笑)

 

ではカメラ用品の自由雲台に付けてみましょう。(ここは説明不要ですよね?)

 

カメラ用品が使えると色々と遊べるので、是非使ってみて下さい!!

(テディを狙う「M5StickV」の図)

 

自由雲台と安定する三脚があれば、横向き撮影だって出来ちゃいますよん♪

 

「フォーカス調整治具」を作る!

んで、もう一つの気になるポイント。

なんかフォーカスが甘い感じがするので、「フォーカス調整治具」を作ります。

ラジオペンチとかで抓んで回しちゃうのもアリですが、うっかりレンズ傷付けちゃいそうなので、敢えて治具を作ることにしました。

 

実は、ラズパイカメラ用のフォーカス調整治具を持ってたのですが、残念ながら「M5StickV」には合わないんですよね・・・。ちぇっ!

 

なので、勢いに任せて、もう一度CADります!

もう一回、3Dプリントでどーん!!!

 

早速「M5StickV」に乗せてみます。

よし! 位置合わせバッチリや!

 

「フォーカス調整治具」の使い方

まずは、プリント品の状態を良く確認し、バリ・汚れ等があれば除去しましょう。

(写真はDMM.makeマケプレ品)

流石、DMM.makeですね! 表も裏もとても良い仕上がりです! 小さい突起も素晴らしい出来!

 

では、使ってみましょう!

尚、出荷時の状態からフォーカス合わせが必要なのか?は正直よく分かりません。
ご自身で必要だと判断された場合のみ実施して下さい。

 

使い方と言っても、「M5StickV」レンズ部分の6つの溝に「フォーカス調整治具」の爪を合わせた位置で被せて、そのまま指で抓んで回すだけです。 簡単!

 

ビフォー。

 

アフター。

レンズ部の6つの溝が回転してるのがお分かりになりますか?

あまり回し過ぎるとレンズが外れてしまいます。
微調整として使いましょう。

 

尚、この「フォーカス調整治具」は、「M5StickV」に付けた状態でもケラレが発生しない形状にしてあります。(カメラ画像に被らない)

なので、こんな感じで付けた状態で、液晶のカメラ画像を確認しつつフォーカス調整可能です。

 

フォーカス合わせるとかなり画像がシャープになります。(認識への影響もありそう)

 

繰り返しになりますが、出荷時の状態からフォーカス合わせが必要なのか?は、作者もよく分かってません。ご自身で必要だと判断された場合のみ実施して下さい。

 

DMM.makeマケプレ販売リンク

3Dプリンタをお持ちじゃない方向けに、DMM.makeのマーケットプレイスで販売しています。

DMM.makeマケプレ版販売リンク

「M5StickV」用「カメラ三脚穴アダプタ」と「フォーカス調整治具」のセット - DMM.make クリエイターズマーケット
「M5StickV」用の「カメラ三脚穴アダプタ」と「フォーカス調整治具」のセットです。 「M5StickV」は超小型AIカメラとして面白い商品なんですが、下面の取り付けネジ穴が一般的な汎用カメラ用三脚ネジ穴とは違っています。 この「カメラ三脚穴アダプタ」を使えば、お手持ちのカメラ用品で固定できる様になります。 また、セットの「フォーカス調整治具」を使えば、「M5StickV」の...【続きを読む】

 

DMM.makeマケプレ版の特徴

DMM.makeマケプレ版は「カメラ三脚穴アダプタ」と「フォーカス調整治具」のセット販売です。

 

注意事項

DMM.makeへの発注前に、必ず本ページを最後まで目を通してください。
出品の仕組み上、DMM.makeさんのプリント品質保証は当方では出来ませんので、ご納得頂いた上で発注願います。
価格は、前述リンクのDMM.makeの商品ページをご参照下さい。
納期はDMM.make次第です。
過去にテストプリント依頼した際には、発注から1週間程で納品されました。(混み具合で変動しますので、目安程度に捉えて下さい)

 

「M5StickV」用「カメラ三脚アダプタ」と「フォーカス調整治具」のダウンロードリンク

今回の「M5StickV」用「カメラ三脚アダプタ」と「フォーカス調整治具」の3Dデータ(STLファイル)はコチラ↓に置きました。

「M5StickV」用「カメラ三脚穴アダプタ」と「フォーカス調整治具」(STLファイル)
このファイルの説明 「M5StickV」用の「カメラ三脚穴アダプタ」と「フォーカス調整治具」の3Dプリント用STLデータになります。 ※ご注意:「M5Stack」の公式データではありません。あくまでユーザーメイドの参考補助部品です。自己責任としてご利用願います。 詳しい使い方はコチラ↓を参照ください。 ライセンス条件 権利放棄はしておりません。(CC BY-NC-SA 4.0)...【続きを読む】

リンク先のライセンス条件・3Dプリント時の注意点も併せてご参照ください。

尚、サポート無しでプリント出来る形状にしてあるので、「カメラ三脚アダプタ」はDMM.makeマケプレ版とは形状がやや違います。

 

まとめ

・M5StickVは面白い! これ単体で画像認識・学習まで出来るとか凄い時代だよ!(AI分野は門外漢過ぎるので勉強しなきゃ!!)

・カメラ用の汎用商品がそのまま使えるので、「カメラ三脚アダプタ」良いよ♪

・カメラのフォーカス合わせ溝は、なんで各社で違うんだ??(わざわざ専用品作るの面倒)

 

おまけ:M5StickVのmicroSDカード相性ガチャにようやく勝てた!

「M5StickV」を入手してまず試したかったのが、ミクミンP(@ksasao)さんのコレ。

コレ!凄いよ!!

 

ところが、このアプリを動かすにはmicroSDカードが必要で、更に「M5StickV」はmicroSDカードの好き嫌いがかなり激しいみたい。

「M5StickV」の個体差なのか、手持ちの東芝、サムスン、トランセンドのmicroSDカードはいずれもダメ・・・ママン、もうSDカード探すの疲れたよ・・・(ノД`)・゜・。

 

絶望に打ちひしがれていたところ、からあげ(@karaage0703)さんのオススメでLexarを買ってみたら、何の問題も無く動くじゃないですか!

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Amazonでポチって翌々日に届いたのがコチラ。

パチもんじゃないっぽいので、取り敢えず使ってみたところ・・・

無事にBrownieが起動出来ました!!

良かった・・・ママン、ボクようやくmicroSDカードガチャに勝てたよ・・・。

 

以下、本記事で紹介した商品のリンク

在庫見掛けたら取り敢えず買っとけ的なレアアイテム「M5StickV」

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「M5StickV」のmicroSD好き嫌いに勝てるmicroSDカード

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お手頃価格でお手頃サイズの自由雲台

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尚、今回の試作プリントはコチラのプリンタを使いました

 

使用したフィラメントは同梱のPrusaフィラメント(色は違います)

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現在使用中のサブ3Dプリンタ(多分コイツでもプリント出来ます)

 

PLA素材の耐熱性(M5StickVの発熱)が気になる方はPETGフィラメントもオススメ

サインスマート(SainSmart)PETGフィラメント、ダックパープル、1.75mm径、寸法精度+/- 0.02mm、1Kg
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コメント

  1. 野村行憲 より:

    ご紹介いただいているSTLファイルで3Dプリントしてみました。
    ありがとうございます。

    私の雲台ではUSB-Cケーブルが干渉してしまうので、三脚穴の位置をずらしたものを作成しようとしましたが、使用しているモデリングソフト(Fusion 360)には、インチネジのデータが無くて、色々検索してThreadパラメータをいじってみたのですが、ダメでした。

    1/4インチの穴を開けたデータの作成方法をご教授いただけませんでしょうか?
    (ご紹介の自由雲台を買えば良いのかもしれませんが)

    ご検討いただければ助かります。

    • rin_ofumi rin_ofumi より:

      野村行憲 さん コメント有難う御座います。

      私が使用しているCADはDesignSpark Mechanicalですので、Fusion360については分かりませんが、DesignSpark Mechanicalでネジの形状を作るのは基本的にスパイラル押し出しの機能を使っています。
      その際に設定する寸法については、各ネジの規格をご参照下さいませ。
      尚、私が公開しているデータについては、閉め具合の微調整として値を変えているので、規格通りの寸法ではありません。(値についてはお答えしかねます)

      ところで、三脚穴の位置をズラすだけなら、部分カットして動かした方が早いと思うのですが・・・