Netatmo Welcomeのネットワークエラーを対策してみた

カメラ
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我が家の防犯カメラとして日夜しっかり見守ってくれているNetatmo社のWelcomeですが、たまにネットワーク接続が切れて繋がらなくなってる事があります。

色々調べてたら、意外なモノが犯人として浮かび上がってきました。

 

Netatmo Welcomeの開封編はコチラ↓

Netatmo Welcome (開封編)
顔認識で話題のおフランスのNetatmo社のネットワークカメラ製品Welcomeを導入しました!!

以前の記事(自宅設置編)はコチラ↓

Netatmo Welcome (自宅設置編)
さて、いよいよ設置編です。

壁付け設置編はコチラ↓

Netatmo Welcomeの壁付けアダプタを壁美人を使って作ってみた(3Dプリント部品STLデータ公開有り)
Netatmo社のWelcomeをどこでも設置できる様にする「壁付けアダプタ」を3Dプリンタで作ってみました。 今回も、壁付け基部には賃貸に優しい壁美人を活用しています。

 

 

Netatmo Welcomeのコード01エラー

Netatmo Welcomeユーザーならこのメッセージは一度はお目に掛かったことがあるのではないでしょうか?

「エラーが発生しました(コード:01)」

ネットワークエラー01

 

Netatmo Welcomeがネットワークと接続出来なくなっている時に起こるエラー表示で、この表示が出てる時は、録画画像は勿論、リアルタイムストリーム画像も、設定変更すら出来ません。

”ネットワークと接続出来なくなる”原因は様々あるので特定が難しいですが、まずはネットワーク経路上の不具合になりうる可能性を一つずつ疑ってみることにしました。

 

 

最初は熱暴走を疑った

この症状が出ている時に限りませんが、Netatmo Welcomeはかなり熱を持ちます。

ぶっちゃけ、熱暴走しないか心配になるくらいの発熱です。

 

また、我が家ではルーターまでの経路にWiFi中継機を使用しています。

接続イメージはこんな感じ。

netatmo-welcome%e3%83%8d%e3%83%83%e3%83%88%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%af%e7%b3%bb%e7%b5%b1%e5%9b%b3

何でこんなことしてるかというのはコチラ↓の記事を参照ください。

Netatmo Welcome (自宅設置編)
さて、いよいよ設置編です。

 

WiFi機器も結構発熱しやすいので、ネットワーク経路のWiFi中継機が暴走した場合も同じ様にネットワークエラーになりますので、この人も重要参考人です。

 

スマホに接続するサーマルカメラを持っていたので、撮影してみました。

使ったサーマルカメラはSeek ThermalのAndroid用です。

本体を前から撮影して、正常な時の温度はこれくらい。

Taken with Nexus 7, Android 6.0.1

発熱してる時はこれくらい。 筐体の中の温度が心配になるレベルです。

Taken with Nexus 7, Android 6.0.1

 

ACアダプタとWiFi中継機周辺。(温度表示がある四角い部分がWiFi中継機)

Taken with Nexus 7, Android 6.0.1

ACアダプタからの熱煽りもあってか、WiFi中継機がかなり熱くなっています。

 

Netatmo Welcome本体は剥き出しで風通しの良い場所に設置してるので、熱対策するには専用の冷却装置(ヒートシンクなり、空冷FANなり)が必要です。

メーカーも外気温度30℃未満でNGなレベルで設計してないでしょうから、まずはWiFi中継機の方をACアダプタから離して設置出来る様にしました。

折角だし、2Fルーターに近くなる様に天井付近に寄せてみます。

 

 

WiFi中継機を柱付けする

いつもの様に、柱付け部品を3Dプリントします。dsc02347 dsc02348 dsc02349

こんな感じで上の方に柱付けしました。dsc02352

少なくともWiFi中継機がACアダプタから熱煽りされることは無くせました。

 

 

また「ネットワークエラー01」が発生

頻度は凄く減りましたが、まだ「ネットワークエラー01」が発生することがありました。

それも、今までだと暫く待つと接続復活するケースもあったのですが、今回は全く復活する雰囲気がありません。

一日待ってみても接続復活しません。

頻度はかなり減ったとはいえ、接続復活しない方が残るのは困りもの・・・。

どうやら、WiFi中継機を逃がしただけでは解決しない様です。

 

ただ、この先は打てる手はかなりスマートじゃないことになりそうで、ちょっと嫌な予感が・・・。

コレ、解決するんかな?

 

Netatmo Welcomeの熱暴走が原因の場合

写真の様に壁にからかなりの空間があるので、自然空冷でこれ以上の好条件設置場所は有り得ません。(少なくとも我が家では)dsc03475

これ以上の対策は、ヒートシンクを付けるか、空冷FANつけるか・・・。

 

でも、ここまで好条件設置なのに、外気温度30度未満で熱暴走する様では、使い物にならないと思うんです。

ここはNetatmo社を信じたいところ。

 

という事で他の可能性を模索することから手を付けることにします。

(単に面倒だったという話も。。)

 

 

WiFi中継機とルーターの相性問題の場合

相性という言葉で片づけたくないですが、数多あるネットワーク機器には繋がりやすい機器というのがある様です。

家のルーターはASUSのRT-AC87Uというモデルです。

ずっとNECかバッファローを使っていましたが、昨年奮発して買い替えたモノ。

最新のWiFi規格 IEEE802.11acにも対応しており、家のPCを繋ぐのに重宝しております。

 

んで、Netatmo WelcomeとのWiFi中継機としてチョイスしてたのはRP-AC52というモデル。

RP-AC52の公式サイトではメディアブリッジ(有線LANコンバータ)機能を謳ってないのですが、最近のファームアップデートでコソっと機能追加されており、実はメディアブリッジとしても使えるという知る人ぞ知る謎の機械。(笑)

 

同じASUS同士なら接続の相性も良いだろうというチョイスでした。

 

で、今回疑ったのは、このコソっと追加されたメディアブリッジ機能。

何しろASUSが宣伝しないくらいですから、実はやっぱり不安定なのかも知れません。

 

 

WiFi中継機を変えてみよう

ルーターを変えるのはかなりインパクトがあります。

家じゅうのネットワーク機器を再設定するのは避けたいし、ハイエンドルーターはお高いのです。

 

という事で、WiFi中継機をちゃんとメディアブリッジ機能を謳ってる商品に変更することにしました。

 

次にチョイスしたのはTP-LINKのRE200というモデル。

TP-LINKというブランドは日本ではあまり馴染みがありませんが、海外ではかなり有力ブランドだったりします。

という事で、WiFi中継機を入れ替えてみました。

 

 

TP-LINK RE200が来た

ポチっとなの後、Amazonから翌日届きました。 良い時代だ。

いつもの外箱写真。dsc02363 dsc02362 dsc02360 dsc02359

3年保証なんですね。dsc02364

箱を開けます。dsc02368 dsc02369dsc02370

内容物はこれだけ。dsc02371dsc02372

メディアブリッジ(有線LANコンバータ)機能は、「エンターテイメントアダプター」としてしっかり謳われてます。 よしよし。dsc02376

本体外観。dsc02377 dsc02383 dsc02378

ちゃんと有線LANの口あります。dsc02381

箱っぽい感じではなく、ちょっと変わったデザインです。dsc02384

早速使ってみます。

 

 

またまた「ネットワークエラー01」が発生

でも、今度は暫くすると再接続されます。

うーん・・・この辺で手打ちとするか・・・なんか悔しい・・・。

 

この時、天の啓示か、あることに気付きました。

 

なんか作業部屋でTVモニタ使う時にだけ接続切れてないか??

 

Netatmo Welcomeの「ネットワークエラー01」を表示されるのは、TVモニタの電源ONしたタイミングに連動してることに気付きました。

TVモニタの電源ONすると、WiFi中継機の設定画面が反応しなくなります。

 

もはやNetatmo Welcomeの問題ではないですね。

「ネットワークエラー01」は、なにかしらの干渉で途中のネットワーク(WiFi中継機)が切れてることが原因の様です。

 

TVモニターにはWiFi機能が無いので、TVモニタ自体はシロだと思われます。

んで、TVモニタにぶら下がっているChromecastを外してみたところ・・・「ネットワークエラー01」が出ずNetatmo Welcomeが普通に使えます。 ビンゴや!!

 

 

犯人はChromecast!?

ChromecastというTVモニターにHDMI接続するWiFi機器を使っています。

第一世代と第二世代はまったく同じ形ですが、使っているのは5GHz WiFi(IEEE802.11ac)対応の第二世代モデル。

これを作業部屋の壁掛けモニタに繋いで、PCから映像をCast配信して見るのです。

よくYoutubeで作業中の解説などがされているので、結構重宝してます。

 

で、このChromecastはTVモニターのUSB端子から電源を取っており、TVモニターの電源ONと同時に起動します。

Chromecastは、5GHzのIEEE802.11acでルーター(RT-AC87)に無線LAN接続しています。

 

Chromecastが、他のWiFiを排除している・・・のか??

 

いやいや、同一ルーターにぶら下がってるPCや、3Dプリントサーバーに使ってるRaspberryPiのGW-450Dは、Chromecastが在っても全く問題なく繋がります。

 

うーん・・・謎や。

 

でも、ネットワーク干渉が原因なら、取り敢えずWiFiの系を別にしてみるのもアリです。

昔使ってたルータを引っ張り出して、Netatmo Welcome専用にネットワークを構築することにしました。

同じ5GHz帯のWiFiルーターですが、勿論、WiFiチャンネルは別を指定します。

 

・・・やっぱりChromecastをONするとWiFiが切れます。

それも、スマホとかはOKで、WiFi中継機のみNG・・・。(T_T)

 

どうやら、相性に問題があるのは、ルーターとWiFi中継機ではなく、ChromecastとWiFi中継機だった様です。

Chromecastを使うの諦めるか・・・。HDMIでPCから有線接続する手段を考えるとしよう。

 

 

WiFi中継機によって再接続性に差がある?

折角WiFi中継機を新調したのに、無駄になったなぁ・・・と思い、ふとした思い付きで、前のWiFi中継機(RP-AC52)に戻してみました。

 

すると・・・

 

ChromecastがONしている状態でネットワーク接続が出来なくなるのは同じなのですが、RP-AC52だとChromecastがOFF(TVモニタ電源OFF)の状態でもネットワークへの再接続をしてくれません。

RE200だとChromecastがOFFになれば、暫く待つと再接続します。

 

こんな所にも差があるモンなんですね~。

ホント、ネットワーク機器って複雑怪奇です。

 

でも、Chromecastを使ってない時に限定されますが、RE200ならNetatmo Welcomeさんもちゃんと再接続されて使えます。

コレが分かったことだけでも、とても大きいのです。

 

Netatmo Welcomeは、本体に付けたmicroSDへ録画するので、ネットワーク無し状態でもスタンドアローンで録画は行われます。

ネットワーク接続が復帰すれば、ネットワーク未接続時の録画を見ることが出来るので、問題はありません。

 

色々回り道した挙句、完全に満足とは言えない状態ですが、取り敢えずはNetatmo Welcomeは運用継続出来そうです。

よかった~。

 

 

余談

先日、Googleさんから、新しいChromecast Ultraが発表されました。

今度のモデルは有線LAN対応の模様。

chromecast-ultra_%e4%bb%95%e6%a7%98

公式サイトの技術仕様より抜粋)

 

近い内にChromcastの買い替えすることになりそうです。(笑)

 

【2016/11/22追記】

発売日にChromecast Ultra導入しました。

結果は、下記記事を参照下さいませ。

有線LAN対応のChromecast Ultraを有線LANで使ってみた
いよいよChromecast Ultraが発売されました。 4K対応やHDR対応とか色々アップデートがありますが、一番気になるのは有線LANに対応して来たこと。 ストリーム動画を見るのに有線LANの方が回線が安定して断然良いということもありますが、我が家ではChromecast2を使うとWiFi中継機に干渉が起こるという致命的な問題があり、Chromecastの有線LAN移行は...【続きを読む】

 

 

 

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