モニタ付顕微鏡をスタンド化&FlashAirで無線対応にしてみた(改造パーツのSTLデータ公開有り)

3Dプリント
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老眼のせいなのか、ハンダ付け作業が物凄く辛くなってきました。

コレはあかん・・・ここまで見えないと作業性が悪すぎる!!

ということで、廉価なモニタ付顕微鏡を入手して、使い難い所を自分好みに改造してみました。

 

ニーズがあるのか全く不明ですが、今回作った部品の3Dプリント用データを最後の方で公開してます。

同じ悩みをお持ちな方は是非チャレンジしてみてください♪

 

安価な顕微鏡を探す

最初に入手したのはコチラ↓ USB顕微鏡というヤツです。

コレ、カメラ部分がとても細いのに防水となってるという優れモノなんですよ。

という感じで、かなり鮮明な画像が取得できます。

写真4枚目の端子上の糸くずとか、目視では絶対見えないので、やっぱり顕微鏡って凄い!!

 

・・・でも、コレ、USBカメラ方式なので、モニタとなるWindowsマシンなりPCが必要なんですよね。

ハンダ付け作業にはちと使い辛い・・・なら最初からモニタ付探せよ。>オレ

 

やっぱり、ハンダ付け作業は卓上だけで完結させたいので、別途モニタ一体タイプを探して、見つけたのがスタンド付きのコレ。

よくよく見ると、スタンド無しで吸盤アーム付いてるのもあるみたい。

スタンド付きの方が便利そうですが、結構な値差なので、取り敢えずスタンド無しの方をチョイスしました。(というか、Amazonのタイムセールで激安だったというのが一番の理由ですがw)

Amazonのタイムセール素敵よ♪

 

モニタ付顕微鏡が届いた

タイムセールでポチった当日にもう手元に届きました。当日配送とか、相変わらずAmazonスゲェ。

内容物はこれだけ。 本体、簡易マニュアル、吸盤アーム、USBケーブル、USB ACアダプタです。

電源はUSBタイプ。

電源出力は5V、Max2Aみたい。 最近は2Aなの多いなぁ。

USB5V電源なのは良いのですが、今更miniUSBコネクタです。せめてmicroUSBにしてくれよ(ノД`)・゜・。

付属の吸盤アームです。

ヘッド部分は自由に動かせ、ダイヤル締めると固定出来ます。 この構造面白い。

先端の4つの爪で本体と合体させるのね。

こっちは本体の背面の爪を嵌める部分。

そのまま本体を眺めてみます。

全面下部には、ボタンが並んでいます。 ダイヤルはフォーカス調整用ですね。

右側面には、電源用のminiUSBコネクタ、microSDスロット、LED明るさ調整Vol。

背面にリセット穴が開いてます。 つか、リセットが必要なん?

顕微鏡部を横から。 先端の半透明なのはLEDガード?

カメラ部分は黒い傘の中みたいですね。 外からは良く見えません。

カメラの黒い傘部分の周りに対物照明用のLEDが付いています。

マニュアルは、一応、日本語のが付いてました。

 

で、早速使ってみたんですが、大きな誤算が・・・静電マットが浮いてしまう!!

(写真はより浮きが分かる様に、マットの端を使ってます)

作業台のマットは両面テープ貼りしてる訳でもなく、ただ敷いてるだけなので、ちょっとした力で浮いちゃうんですね・・・これは困った。

ということで、吸盤アームだと、作業台の導電性マットとの相性が悪いという事が分かりました。(最初に想像しろよw)

 

顕微鏡スタンドを追加購入 そして改造・・・

ということで、別途スタンドを購入することにしました。勿論、一番お安いのをチョイス。

もっとも、専用オプションではないので、ちゃんと付く保証はありません。

まぁ、何とかなるさ。(毎回、いい加減なのイイカゲンにしろとw)

 

翌日、スタンド到着♪

スタンドの内容物はこれだけ。

早速組み立ててみます。 じゃじゃーん!!

顕微鏡が・・・付きません。(ノД`)・゜・。

まぁ、そんな気はしてたんだよ。 動じない動じない。 まだ焦る時間じゃないさ。

 

取り敢えず、バラしてみます。 オールプラスチックかぁ・・・

 

おもむろにニッパーを取り出して・・・

 

えいっ!!

そう、我が家には3Dプリンタがあるのです。 どうにでも出来るさ!!

ということで、ちゃちゃっと3Dモデリングしてカスタムパーツを作ります。

こうやるやろ?

んで、コレ嵌めると

じゃじゃーん!! 勝った!!

ちょっとだけ自画自賛しつつ悦に入ってたところ、脇から見てた嫁さんが、一言。

 

「フトコロ浅くない? もっとフトコロ深い方が使い良いよ」

 

ぬぬ、「フトコロ」なんて専門用語使える程、嫁のMakerレベル向上してたのか・・・。

 

ちなみにフトコロ寸法とは、下記赤い線の様な奥行部分を指します。

ここが浅い(=狭い)と、顕微鏡の覗ける対象物の大きさがかなり限定されてしまうんですね。 柱に当たらないサイズのモノしか覗けないのです。

なので、嫁の指摘は”至極ごもっとも”なんですね。

 

つうことで、フトコロ深くして、微妙に隙間大きくガタツキがあった部分もケアして、再作成しました。

パーツが揃いました。 今回はしっかり固定させる為にネジ止めします。

デカい方を、先程パッチンしたスタンド基部に被せます。

続いて、小さいフタ部を被せてネジ止め。 ネジはM3×8を使用してます。

出来た!! 今度はかなりフトコロ深くしてみましたヨ♪

ということで、スタンド化無事完了です!!

 

FlashAirでWiFi対応化させる

このモニタ付顕微鏡はmicroSDカードに撮影画像を保存できますが、イマドキ当たり前なWiFiやBluetoothなどの無線機能は付いていません。

撮影した後でPCに移す際に、microSDカード抜いて、カードリーダー経由でPCに繋いで・・・めっちゃ面倒です。

 

なぜか丁度いい感じに、手元にFlashAir W-04 16GBが転がってまして・・・。

でも、FlashAirはフルサイズなSDカードです。 microSDサイズではありません。

だからと言って、諦めるのは早いのデス!!

世の中には「micorSDスロットにフルサイズSDカードを挿す変換アダプタ」なんつー便利なブツが存在するんですね。

複数個買うと割引あるみたいですが、取り敢えずお試しで1つだけ購入。

フレキ部分は結構短めです。 まぁそれが良くてコレを選んだんですが。

モニタ付顕微鏡に付けてみます。

・・・ぶらーん。

 

ぶらーんしてるのはイケてないので、出来るだけフレキに変なテンション掛からない様まっすぐにしつつ、筐体側面へ両面テープで止めます。

でも、フレキ丸出しなので、ちょっとしたことで引っかけてしまいそう。

と来りゃ、ガワを3Dプリンタで作るしかない!!

こんな感じのブツがプリントされました。

では、ガワを装着します。 後ろから差し込む様に・・・

ずずぃっと

ガワが無事装着出来ましたので、FlashAirを挿してみます。

フレキがカバーされたので、miniUSBで給電する時も、LEDの明るさ調整でボリューム操作する時も安心です。 機械に疎い嫁でも壊さずに使えることでしょう。

よかったよかった。

 

完成状態で使ってみる

このモニタ付顕微鏡の倍率は対物距離で決まります(近いと倍率高くなる)ので、倍率を調整するには、こんな感じでダイヤルで顕微鏡本体を上下させます。

フォーカスはモニタ全面のダイヤルで調整します。

倍率イメージはこんな感じになります。 ご参考まで。

 

使って気付いたこと

日本語設定だとフリーズするので、英語で使うべし

まぁ激安中華品なので、過度な期待は持ってはいけないのですが、画像記録させると頻繁にフリーズするのにはビックリしました。 道理でリセット穴がある訳だよ。(苦笑)

んで、色々試してて気付いたのは、どうやら言語設定が日本語だとフリーズし易いということ。

言語設定をEnglishにしたら、見事にフリーズしなくなりましたよ。(呆れ)

なので、本モニタ付顕微鏡を使われる方は、言語設定をEnglishにして使いましょう。

フォーカスは全領域で合う訳では無い

倍率稼ごうと凄く寄せてみましたが、近過ぎるとフォーカス合いません。

レンズカバー先端からの対物距離おおよそ3cm強くらいがフォーカス合う限界みたい。

コチラ↓の画像が、おおよそ最大倍率ですね。 ご参考まで。

バッテリー駆動でケーブルレスで動くので、取り回しが凄く楽

バッテリーを充電しておく必要がありますが、ケーブルレスでの運用が可能です。

同梱冊子によると、充電に4時間必要で、満充電で6時間以上動くそうです。

電源ケーブルが要らないというのは、場所に縛られず気軽に使えますので、凄く有り難いですね。

FlashAirで記録画像もワイヤレスで閲覧出来る様になったのも、かなり使い勝手が増しました。

 

3Dプリントデータのダウンロードリンク

今回ご紹介しているスタンド等の3Dデータ(STLファイル)はコチラ↓に置きました。

3Dプリント時の注意点と併せてご参照ください。

モニタ付顕微鏡改造パーツ(STLファイル)
このファイルの説明 とあるモニタ付顕微鏡ととあるスタンドを組み合わせて使う為の改造パーツと、とあるモニタ付顕微鏡にフルサイズSD変換アダプタを付ける為のカバーです。 ※ご注意:各メーカーの公式データではありません。あくまでユーザーメイドの参考補助部品です。自己責任としてご利用願います。 ※対象とする製品が指定されています。 ご利用前に、関係する下記記事を必ずご確認ください。 ※...【続きを読む】

※尚、スタンドは改造前提になりますので、メーカー保証は受けられません。各自のご判断で自己責任として実施して下さい。

 

まとめ

これで、ハンダ付け作業が捗りそうです♪

 

 

 

モニタ付顕微鏡(スタンド付属)

モニタ付顕微鏡(スタンド無し)

顕微鏡スタンド

FlashAir W-04 16GB

microSDスロットにフルサイズSDカードを挿せる様にする変換アダプタ

USB顕微鏡 防水

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