Netatmo社のWelcomeをどこでも設置できる様にする「壁付けアダプタ」を3Dプリンタで作ってみました。
今回も、壁付け基部には賃貸に優しい壁美人を活用しています。
Netatmo Welcomeの開封編はコチラ↓
以前の記事(自宅設置編)はコチラ↓
日本の一般家屋だと置ける場所が無いんじゃ?
おフランス製のNetatmo社のWelcomeは顔認識が出来るネットワークカメラで、お手軽に監視・防犯カメラとして使える非常に優れもの。
但し、とても大きなウィークポイントがあります。
それは設置の難しさ。
監視・防犯カメラなので、どこかに設置が必要です。
本体は非常にコンパクトで、取り付けに金具を必要とする訳でもなく、ただ置くだけの商品です。
一見、とても手軽に設置出来そうですが、やはりカメラ系商品の宿命で、撮影画角を得る為に設置場所をとても選びます。また、顔認識を行う為に顔正面を捉える必要があり、条件付けが更に厳しくなってます。
Netatmo社の公式FAQの「設置場所のアドバイス」にはこうあります。
(公式のFAQのPDFファイルより抜粋)
とまぁ、監視対象の入り口(ドア)から2m~4m離れた位置で、高さ1m~1m50cmの平らな場所に置く必要が有る訳です。
玄関で平らな場所と言うと、まずは下駄箱などの収納場所の上あたりを思い浮かべます。
でも、この条件を満たす下駄箱(棚)が在るご家庭って・・・凄い豪邸じゃないの!!(笑)
そんなお金持ちは素直にセコムとか入ってるでしょう(笑)
ちなみに我が家の玄関はとても狭いので、普通に条件を満たせません。(笑)
という事で、玄関脇に作ったBROMPTONを収納する為のレクポスト棚に取り付けるアダプタを作って、無理やり運用していた次第。(その辺は「自宅設置編」をご参照下さい)
BROMTONを収納するレクポスト棚を作った話はコチラ↓
自宅設置編でもご紹介しましたが、このアダプタのお蔭でどうにか運用は出来ていたモノの、私の認識率はそこそこ良いのですが、どうにも嫁さんの認識率が悪い。
今一度メーカ推奨の設置条件と照らし合わせてみると、玄関までの距離は1m50cmなので、イマイチ距離が近すぎる模様。やっぱ2m必要なのか??
更に録画映像を見て気づいたのですが、カメラの映像範囲内では、嫁さんは終始俯き加減で、顔認識しやすい正面を向いた時間が非常に短い様です。
理由は実に単純で、性格が根暗で常に俯いて歩いてる・・・からではなく、玄関で靴を脱いで段を上がる際に目線が下を向いて俯き加減になるからです。
メーカーのNetatmo社は海外の会社なので、「玄関で靴を脱ぐ & 玄関に段がある」という日本の風習とは違う前提で作られていると考えられますので、先の設置条件はそのまま適用出来ないのかもしれません。
私の認識率は良いのか?も気になりますが、これはカメラの高さが影響していると考えられます。
私の身長は175cm程度なんですが、カメラ設置高さが1m60cm程度だったので、俯き加減でもなんとか顔正面を捉えれてた模様。
対して、嫁さんの身長は160cm程度なので、俯き加減を加味すると、顔正面を捉えるのは困難なのでしょう。
ちなみに、玄関を開けた直後だとまだそんなに俯いてないのですが、日中は外の光によって逆光状態となり顔認識に至れない模様。(公式のFAQにも書いてある注意点でした・・・)
イラストにするとこんなイメージになります。
⇒比較的に正面から顔を捉えてるが、玄関外からの光で逆光状態となり、顔認識困難。
<玄関締めて靴を脱いでる> ※カメラの画角範囲はイメージです。
⇒玄関ドアが閉じて逆光現象は収まるが、俯き加減で頭頂付近の映像ばかりとなり顔正面を捉えれず、顔認識困難。
この後はカメラが近すぎて画角からすぐに顔が見切れてしまうので、やはり顔認識に至れません。
カメラの位置を遠く離すか、高さを低くするかしないと顔正面を捉えれないということですね。
新たに考えた設置場所の条件
玄関外からの逆光を対策するにはカメラの設置角度を変える必要がありますが、外も睨みつつ玄関中全体を見渡せる位置となると、そうそう角度を変えれません。残念ながら、玄関開けた直後は諦めざる得ない様です。
という事で、玄関締めた後の認識率を上げることに絞って設置位置を検討した結果、我が家ではざっくり距離2m、高さ1mくらいの場所に置くことにしました。
新たな設置条件はこんな感じ。
<玄関締めて靴を脱いでる> ※カメラの画角範囲はイメージです。
狙いとしては、低くすることで下から煽る様に撮れるので顔正面を捉える時間が稼げる筈。
且つ、距離を離すことで、画角から顔が見切れてしまうまでの時間を出来るだけ引き延ばせる筈。
ただ、まだ立ちはだかる大きな問題が・・・
そう、そこには壁しかないのです。
壁美人を使った壁付けアダプタを作ってみた
とまぁ、非常に長い前置きでしたが、つまりはNetatmo Welcomeを壁付けする為のアダプタを用意する必要が有り、以前の無印のアクリルコレクションケースの様に壁美人を使ったアダプタをまたしても3Dプリンタで作ってみようという事です。
今回使用する壁美人の金具はP-4Shです。
P-4Shは、以前使ったP-S-10shと違って細身です。耐荷重も何故か5kgから6kgへ向上してます。
という事で、いつもの様にDesignSpark Mechanical 2.0を使ってモデリングします。
今回は、ある程度汎用性を持たせる為に2タイプ作ってみました。
壁からの出っ張りを極力減らす為に壁ギリギリに寄せたAタイプ(横向き専用)
壁から多少出っ張るが、正面向きにも使えるBタイプ(ケーブル止め付き)
ケーブル止めは赤丸部分です。
3Dプリントしてみた
使用CAD:DesignSpark Mechanical 2.0 使用3Dプリンタ:BS01+改 使用フィラメント:明成ABSナチュラル 積層ピッチ:0.2mm
下面側にサポートを入れています。
この丸い穴にNetatmo Welcomeを挿して固定します。
うむ。ばっちり入りました。流石オレ。
Netatmo Welcomeが入るかも確認しておきましょう。以前作ったアダプタと同寸法ですが、積層向きを変えたのでちょっと心配です。
使用CAD:DesignSpark Mechanical 2.0 使用3Dプリンタ:BS01+改 使用フィラメント:明成ABSナチュラル 積層ピッチ:0.2mm
Aタイプ同様に下面側にサポートを入れています。
置いてみた
まずはAタイプ。
っとその前に、壁美人の金具を付けましょう。
前にも書きましたが、販売元サイトの取り付け方法の紹介を見た方が良いでしょう。針は専用のじゃないと錆びるらしいので、付属の専用針を使いましょう。
いよいよ、Aタイプ取り付けです。(もうNetatmo Welcomeは載っけてます)
取り付け方は、上から引っかける様にスライドさせつつ下げます。
ちゃんと付きました。
我が家は、手前に邪魔者(ロールスクリーン)が居ますので、Bタイプをこの向きで使っております。
関係データのダウンロードリンク
今回の3Dデータ(STLファイル)はコチラに置きました。
3Dプリント時の注意点と併せてご参照ください。
Netatmo Welcome
壁美人 P-4Sh
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